...小太郎は、幾度もうなずいた...
直木三十五 「南国太平記」
...その小太郎の眼へ...
直木三十五 「南国太平記」
...薄く灯のさしている障子のところで、綱手は手燭を吹き消して「お母様、お兄様が、上々の首尾で、ござりますって」いい終らぬうちに、小太郎が、部屋の中へ入った...
直木三十五 「南国太平記」
...「小太郎、表を閉めて、あらましの品を、庭から、益満のところへ運んでおけ」八郎太は、こういって、小走りに部屋へはいると、小者に、鎧櫃(よろいびつ)の一つを背負わせ、自分もその一つを背にして、垣根から、益満の廊下へ運んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎にも逢えず――然し...
直木三十五 「南国太平記」
...御名前を承りたい」小太郎は...
直木三十五 「南国太平記」
...(こういう廻り合せだったのかなあ――最初あ小太郎に折られるし――とうとう斬られちまやあがるし――お前は...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎は、義観が、猿だと信じているのへ、押返して聞くのは、悪いような気もしたが「いいえ――老師は、馬鹿と、一喝なされましたが」小太郎は、義観の眼を、下から、じっと凝視めながら「猿ではござりませぬ」「猿みたいなものじゃ、猿ではないが――」「忍びよる気配には殺気がござりました」「感じたか」「害心無きものの近づく音とはちがっておりました」「のう、妹御」と、義観は、綱手の正面から「昨夜、遅くに、小太郎を殺そうと、忍んで来た者がいた...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎が、蝋燭を持って、二人の横へ来ると、綱手は、白い眼をして、脣を痙攣させていた...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎へ微笑んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...これ一人に相成った」小太郎の眼の中には...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎は、じろっと、振向いて「止める事ならんぞ」と、云った途端、庄吉が「益満の野郎――命が惜しさに、急に、変心しゃあがって、今更、助太刀するの、せんのって、土台、あん畜生が、いけねえから、こういうことになっちまったんだ...
直木三十五 「南国太平記」
...小太郎の横へ立って...
直木三十五 「南国太平記」
...坊も……」門を出ようとすると小太郎が追って来た...
山本周五郎 「初蕾」
...伊那丸(いなまる)の一党(とう)が立てこもる小太郎山(こたろうざん)の砦(とりで)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...千仭(じん)のふかさを思わす小太郎山(こたろうざん)の谷間(たにま)へとさがっていった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「小太郎山(こたろうざん)は? 咲耶子さんは?」「咲耶子さんは……」おうむ返(がえ)しにそういって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「小太郎山(こたろうざん)の変(へん)いらい...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索