...初夏には王朝の花橘(はなたちばな)をしのばせる香が小園に満ち...
青木正児 「九年母」
...右側の障子の外が『ホトトギス』へ掲げた小園で奥行四間もあろうか萩の本(もと)を束ねたのが数株心のままに茂っているが花はまだついておらぬ...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...小園は息子の藤吉を母と叔父に託して浦賀へおくり...
牧野信一 「淡雪」
...「小園さん」の頬を花瓶のやうに冷く感じた...
牧野信一 「淡雪」
...小園さんは浦賀のお婆さん(園)よりもつと年とつたお婆さん(Fの未亡人)に云ひつけられて小まめに動いた...
牧野信一 「淡雪」
...小園さんよりも若い時の写真が飾つてあつた...
牧野信一 「淡雪」
...はじめそれが小園さんとばかり思つたが...
牧野信一 「淡雪」
...小園の案内で新富座や歌舞伎座を見物した...
牧野信一 「淡雪」
...」と小園は憤つた...
牧野信一 「淡雪」
...小園は夜会巻といふ髪(あたま)で...
牧野信一 「淡雪」
...」小園は新吉の本箱からビロード張りの写真帖を取り出して幾度も眺めたが...
牧野信一 「淡雪」
...「姉さん――」と貞介は小園を呼ぶのであつた...
牧野信一 「淡雪」
...床の間に飾つてある小園の雛の道具を片づけてゐた...
牧野信一 「淡雪」
...げん/\の花盛り過ぎて時鳥(ほととぎす)の空におとづるゝ頃は赤き薔薇白き薔薇咲き満ちてかんばしき色は見るべき趣無きにはあらねど我小園の見所はまこと萩(はぎ)芒(すすき)のさかりにぞあるべき...
正岡子規 「小園の記」
...その考えはおそらくその小園の範囲以上には及ばず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...手摘紫蘇歩小園」の句があり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...席上題「新闢小園」の七律各一首...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」わたくしの家の小園には長原止水さんの贈つた苗が...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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