...小名木川(おなぎがわ)の五本松は芭蕉翁(ばしょうおう)が川上とこの川しもや月の友...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...尤(もっと)も深川小名木川(ふかがわおなぎがわ)から猿江(さるえ)あたりの工場町(こうじょうまち)は...
永井荷風 「日和下駄」
...運河の眺望は深川(ふかがは)の小名木川辺(をなぎがはへん)に限らず...
永井荷風 「水 附渡船」
...(作者が二十歳の頃よく釣舟を漕いで往復した小名木川...
永井荷風 「来訪者」
...そこは小名路(こなじ)の宿でもなければ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小名路(こなじ)の花屋のお若さんといえば...
中里介山 「大菩薩峠」
...小名路(こなじ)の宿を通ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...小名浜(おなはま)の網旦那んとこんござらっしゃるのかね――みんな...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛は直ちに小名浜の網旦那をたずねてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...其先には平潟の入江の口から遥かに遠く横はつて見える小名浜あたり一帯の土地が手を出したやうに突出して居る...
長塚節 「隣室の客」
...これは小名浜から今朝船を出した漁師であつた...
長塚節 「隣室の客」
...大小名方の羨望(せんぼう)の的になっているのに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小名木(をなぎ)川の鱚(きす)位のもので」「何んだえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...上は大小名、各地に割拠して戦乱をおこし、下(しも)万民、家も畠も顧みるいとまがなく、流賊の態(てい)になりさがって諸所を放浪し、ただもう人のものを掠め盗って当座の渇命(かつめい)を医そうとするばかり...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...たとい微々たる小名であっても...
柳田国男 「家の話」
...広い一郷の称呼が田畠の小名に残り...
柳田國男 「和州地名談」
...小名木川が中川へおちるところに船番所がある...
山本周五郎 「菊千代抄」
...――そしてこの巨城を取巻いている大小名の門をながめて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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