...祖父母ノ墓ハ深川ノ小名木(おなぎ)川近クノ或ル法華寺ニアッタノダガ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...そのうちにおんこの大名小名がたがだん/\に駈けつけて来られました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...運河の眺望は深川の小名木川辺に限らず...
永井荷風 「日和下駄」
...わたくしはむかし小名木川の一支流が砂村を横断して...
永井荷風 「放水路」
...小名路(こなじ)の宿から本式に駒木野の関所を通って...
中里介山 「大菩薩峠」
...直(なお)しゅうに次郎公、おめえ、小名浜まで、このお絵かき様をお送り申しな」こうして、彼は質朴なる村人の諒解と、好意を得て、その夜は関北の村に一泊し、翌日は小名浜の小谷家まで無事に送り届けられて、そこで、鹿島洋で、測量のさむらいがくれた紹介状が立派に物を言い、このあたりでは、ほとんど領主でもあるらしき尊重ぶりの、いわゆる網旦那の屋敷の客となることを得たという次第です...
中里介山 「大菩薩峠」
...小名浜の網主の家でよく確めて来たから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その他の大小名を取潰した...
野村胡堂 「江戸の火術」
...小名木(をなぎ)川の鱚(きす)位のもので」「何んだえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大小名の名目が知藩事とかわり...
服部之総 「武鑑譜」
...田舍の風流氣ある大小名の招きに應じて...
原勝郎 「足利時代を論ず」
...当今はそれぞれ大名小名の手について抱軍師(かかえぐんし)に成上り...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...大小名(だいしょうみょう)が長柄(ながえ)や槍を出して厳重に警固する...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...たとい微々たる小名であっても...
柳田国男 「家の話」
...大小名主の時代には...
柳田國男 「地名の研究」
...他家の大小名がある...
吉川英治 「私本太平記」
...行く先々の大小名へはいうまでもなく...
吉川英治 「新書太閤記」
...その先駆の大小名がきょうも着くので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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