...旨いから蝦と鰤とを食ふのである(今日の鰤は特に旨かつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...鰤(ぶり)や鮪(まぐろ)では体重の一万分の一にも足らぬほどゆえ...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...――鰤のうまさ、うますぎる!(先日貰つた残り)午後は曇つて憂欝になつてゐるところへ、樹明君来庵、すぐ酒屋へ魚屋へ、Jさんも加はつて、第三回忘年会を開催した、酒は二升ある、下物はおばやけ、くぢら、ユカイだつた、おとなしく解散して、ほんにぐつすり寝た...
種田山頭火 「其中日記」
...鰯のあたま――鰤のあたまダシにもならない鰯のあたまも信仰から十二月二十日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...○街頭の柳散尽(ちりつく)して骨董屋の店先に支那水仙の花開き海鼠(なまこ)は安く鰤(ぶり)鰆(さわら)に油乗って八百屋の店に蕪大根色白く...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「鰤の三千もはいっている時なら...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...栗のふくめ煮、鰤のてり燒き、外米に油揚を煮込んだ揚ご飯、こんなものでも仕出し屋からとれば、大變なつひえだと思つて、早苗はみんな自分でつくつて出した...
林芙美子 「風媒」
...一網に何万と鯔(ぼら)が入ったの鰤(ぶり)が捕れたのと言うけれどこの辺の内海じゃ魚の種が年年尽きるばかりだから...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...田辺の漁夫は大きさに準(よ)って鰤(ぶり)を「つはだ...
南方熊楠 「十二支考」
...鰤の身を上等にすれば蒸すのですが湯煮(ゆで)ても構いません...
村井弦斎 「食道楽」
...ハマチすなわち鰤の大群と心得て...
柳田国男 「海上の道」
...鼻の先の天井裏からは荒縄で縛った生鰤(ぶり)の半身(かたみ)が...
夢野久作 「近世快人伝」
...骰子(さい)の目に切った生鰤(ぶり)の脂肉(あぶらにく)の生姜(しょうが)醤油に漬けた奴を...
夢野久作 「近世快人伝」
...途方もない美味(うま)か鰤じゃったなあ...
夢野久作 「近世快人伝」
...サア鰤をば返せ...
夢野久作 「近世快人伝」
...貴様もこの鰤が喰いたいか」帰って来た相棒が割込んで来たのを仁三郎が慌てて押止めた...
夢野久作 「近世快人伝」
...南は対州(つしま)の鰤(ぶり)に到るまで...
夢野久作 「爆弾太平記」
...いわば対州鰤の一つの特徴になっていたくらい盛んなものだった...
夢野久作 「爆弾太平記」
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