...「この小倅(こせがれ)は異相(いそう)をしている...
芥川龍之介 「金将軍」
...不相変(あいかわらず)静かに寝入っている!「いよいよこの小倅(こせがれ)は唯者ではない...
芥川龍之介 「金将軍」
...「この小倅に何が出来るもんか?無益(むやく)の殺生(せっしょう)をするものではない...
芥川龍之介 「金将軍」
...「やいっ、仙波っ、小倅」小藤次は、刀へ手をかけて怒鳴った...
直木三十五 「南国太平記」
...仙波の小倅め、しおしおと引かれて行きあがって、いい気味だ...
直木三十五 「南国太平記」
...牧の小倅の手にかかったことは...
直木三十五 「南国太平記」
...「君は兵馬を小倅(こせがれ)と侮(あなど)っているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...小倅(こせがれ)の分際(ぶんざい)で」「町奉行へ訴えて出まする」「町奉行へ何を訴える...
中里介山 「大菩薩峠」
...茂太(もた)とやら茂太(しげた)とやらいう小倅(こせがれ)のことではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...目から鼻へ抜けるような小倅でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...思われるのは例の茂太郎という小倅(こせがれ)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...後藤の小倅のところへ切り込んでくれさえすれば...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...「後藤の小倅が、毎日明神様へ参詣して、呑み度くもない茶を呑むことを、矢部の殿様は悉(ことごと)く御存じだが、昔、少しばかり恩をきせてあるだけに、仁兵衛やお駒には頼まれないと仰(おっ)しゃる」「…………」「俺には、矢部の殿様のお心持はよく解って居る、――吹屋町の三戸前の蔵は、女の腕で無きゃア開けようがねえ」「…………」「お駒さん、余計な事は言わない、此境内からたった一ト足出て、此節(このせつ)の江戸の街を見てくれ、両に二斗の米(米価は此時百文に二合八勺まで騰(あが)りました)が食えるものか食えねえものか」「――――」権次は暗然と声を呑みました...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...私は行くよ」「えッ」「後藤の小倅のところへ行って...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...私は後藤の小倅のところへ行く張り合(あい)が無い」「…………」「畜生ッ」権次は慰めようもなく...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...古巣を見張りかたがた戻って来たに違(ちげ)えねえって言いますぜ」「そんな事もあるだろうな」「吹矢はその小倅の留吉のだから面白いでしょう」「何だと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親分」小倅はもう他愛もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これは門番の小倅(こせがれ)へ返してやって下さい...
野村胡堂 「判官三郎の正体」
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