...新聞社が児供の写真を撮りに来たというは尋常ではないので...
内田魯庵 「最後の大杉」
...アントニーの抜け目なさは尋常ではないのだが...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...尋常ではない――お松は手にしているお弁当を取落そうとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからあれの母といふのが尋常ではないらしいし...
長塚節 「隣室の客」
...形装(なり)も尋常ではない...
夏目漱石 「永日小品」
...件のないのに意味の分らぬ音声を出すのは尋常ではない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...左右に回(めぐ)らしてある壁も尋常ではない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...どう考へても尋常ではない樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この雪の降り方は尋常ではない...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...とも角彼奴の眼つきは尋常ではない――私は...
牧野信一 「日本橋」
...先程から質問の具合が何うも尋常ではないと思つてゐたんだが...
牧野信一 「日本橋」
...「相手を殺そうとまで思い詰めるのは尋常ではない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――子供の容態はもう尋常ではない...
山本周五郎 「季節のない街」
...「人間ひとりが自殺するということは尋常ではない...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...こんどの殺しそのものが尋常ではない...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...尋常ではない声だった...
横光利一 「微笑」
...彼は、八百ばかりの手勢をもって、味方山県の位置よりもはるかに左に備えていたのであるが、「やっ? これは、上杉勢の士気、尋常ではない...
吉川英治 「上杉謙信」
...船の揺れ方も尋常ではない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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