...同時に平生尊重する痩(や)せ我慢(がまん)も何も忘れたように...
芥川龍之介 「十円札」
...お互いに個人の秘密を尊重するというのが...
江戸川乱歩 「影男」
...そのうえ彼の国を見ると国家思想に乏しくてただ封建的に君主を尊重するにすぎないから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...少しずつ国際関係をも尊重するようになり...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...内務省では退庁時間を尊重するよう取計って貰いたい...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...私は真の意味に於ける「新」の字を尊重する...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...特に國語の原形を尊重するが故に...
武田祐吉 「古事記」
...あんたの感情尊重する余裕失うてました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...手工の必修を主張して実用を尊重するのが妙だと云うのに答えて次のような事を云っている...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...或る意味からこれを尊重する気になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...「人民の輿論を尊重するという意味のものではない...
蜷川新 「天皇」
...またあの子は自分の地位を尊重することを心得ていたにせよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...このように本を尊重するというのはもちろん決して悪いことではなく...
三木清 「書物の倫理」
...今言を尊重すると同時に...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...其中に窺はれる「自然」を尊重する念を発した...
森鴎外 「歴史其儘と歴史離れ」
...我々が欲望する物を尊重することから生れて恋愛を鋭くもし燃えたたせもするが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自己の生ける霊肉の要求を愛惜し尊重する本能的主義的...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いわゆる武勇一徹や行儀者ばかりを尊重する風をわらって...
吉川英治 「新書太閤記」
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