...例(たと)へば巴里(ぱり)のノートルダムの寺塔(じたふ)の有名(いうめい)な怪物(くわいぶつ)は繼合物(つぎあはせもの)ではなくて立派(りつぱ)に纏(まと)まつた創作(さうさく)になつて居(ゐ)る...
伊東忠太 「妖怪研究」
...むかし天龍寺塔頭(たつちゆう)のある寺にあつた書院の杉戸は...
薄田泣菫 「茶話」
...寺塔年を追ひて破壊し...
太宰治 「右大臣実朝」
...今のドイツで一番高いゴチックの寺塔のあるという外には格別世界に誇るべき何物をも有(も)たないらしいこの市名は偶然にこの科学者の出現と結び付けられる事になった...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...寺塔を指してその高さ...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...平野の果てに入りかかった夕陽は遠い村の寺塔を空に浮き出させた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...大徳寺塔中(たつちう)聚光院に一夜を御厄介になつてから...
長谷川時雨 「家」
...回教が侵入してきてあらゆる寺塔と仏像経巻を焼き...
久生十蘭 「新西遊記」
...近村の寺塔よりはるかに高し...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...この妙心寺塔頭の靈雲院には珍らしい火防の大團扇が...
室生犀星 「京洛日記」
...実際にも増上寺塔頭(たっちゅう)のなかでは...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...天王寺塔の九輪の宝鈴(ほうれい)を一つ鋳(い)つぶして...
吉川英治 「私本太平記」
...三笠山一帯の山々や高台の上に点々と散在している寺塔の屋根が...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...唐風を模した日本人の仏像・寺塔もまた日本人の芸術であって『万葉集』の歌以上の価値を持っているということは言えないだろうか...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...少なくとも法隆寺塔の十倍はなくてはならない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...そういう冒漬(ぼうとく)をあえてすれば仏罰立ちどころに至って大地震(ふる)い寺塔崩壊するだろうと言って...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...少くとも法隆寺塔の十倍はなくてはならない...
和辻哲郎 「月夜の東大寺南大門」
...寺塔や仏像の芸術的な美しさを彼らが歌わなかったのは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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