...機織蟲の歌をきいて寢た頃の心持は未だにあり/\と意識の奧に浮んで來る...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...ソフアのベツドへ寢ることになつたのである...
太宰治 「道化の華」
...御免を蒙つて寢る...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...私は寢てゐて知らなかつたが...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...――お勘坊の寢間を見せて貰ひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お皆の部屋の隣に寢てゐる先妻の娘のお秀が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...半分は寢て居るらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俺は今朝滅法(めつぽふ)寢起きが惡いんだ」無駄を言ひながらも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この儘歸つちや寢つかれさうもありませんぜ」平次の後について...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...居間や寢屋を北向の暗い場所に取り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あつしは入口の三疊一パイになつて寢たんだから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...天候と思想書生は陰氣な寢臺から家畜のやうに這ひあがつた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...寢臺(しんだい)だとか爐邊(ろへん)の模樣(もよう)などが地方々々(ちほう/\)別(べつ)に區別(くべつ)して竝(なら)べてあるのです...
濱田青陵 「博物館」
...女の寢たやうな寢姿山は...
林芙美子 「大島行」
...それ/″\の寢臺(ベッド)が二人の占有者でさつさと占められたのを見た...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そこに寢てゐる者が誰だかさへもはつきりとは見分けられない位...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...どうせ寢ぼけまなこで...
三好十郎 「肌の匂い」
...寢床の中で、とんと足拍子から、寧子のあきれ顏を、ヒヨイと捨てゝ、立つところを、繰返してみるんだが、そこの“間”がね‥‥“間”がむづかしいんだよ』こんな電話が、毎晩だつた...
吉川英治 「折々の記」
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