...寢て了つた店をやう/\叩き起して...
石川啄木 「雲は天才である」
...「毒をあふいで死にそくなつてるぢやアないか?」「‥‥」加集もかの女の寢姿を見やつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...いつしか寢入りたるが...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...「何とか方法は無いのですか」と唯手を束ねて病人の寢臺の傍に立つてゐる醫者を詰(なじ)つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...くるりと壁のほうへ寢返りを打つと...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...L公使と谷口君の寢室のドアを叩かうかと思つたが...
野上豐一郎 「キフホイザー」
...「子刻(こゝのつ)が鳴つてから寢付きましたから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お孃さんはもうお寢みの樣子で廊下からちよいと覗いたきり直ぐ戻りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...番頭の幸七が寢泊りをして居るのだと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一杯飮んで寢てしまつたでは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...と叫んだのだ――來て寢よは、來つ寢よなので、この夫どののことばによつて岐都禰(きつね)といふとある...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...朝之助は寢ころんで愉快らしく話しを仕かけるを...
樋口一葉 「にごりえ」
...嫁を寢牀の中央に直立せしめ...
南方熊楠 「蓮の花開く音を聽く事」
...なんか食つて寢るんだ」「そうか」と貴島は言つてから...
三好十郎 「肌の匂い」
...二人で寢ころびながら温かい春の夜を過してゐた...
室生犀星 「渚」
...こつちで寢ずにでもするといつてゐるのですものを...
森鴎外 「半日」
...ごろ/\寢ころんで見たいやうな氣にもなる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...その扇谷氏が、週刊誌の擔當になつたとき、まづ、どうしたら今日の讀者へ、日本中の健全なる家庭に、自分の編集する週刊誌を廣く讀ませることができるだらうか、何か、名プランはないだらうか、寢ても起きても、プランを考へてゐたけれど、なかなかいいプランも思ひうかばない...
吉川英治 「折々の記」
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