...安々と眠つた母の寢息を聞いては...
石川啄木 「天鵞絨」
...夜は急に寢ぐるしくなつた...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...爭はず 寢しくをしぞも一三...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...何もくよ/\しないで當分じつと寢てゐて見るがいゝと言つて...
鈴木三重吉 「金魚」
...昨夜春三郎が寢たのは一時過ぎて居た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...文太郎は非常に春三郎の病氣を心配して曉方など自分が起き出でてから四五分の間其寢息を覗つて見るのが常であつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...五十二純白の切で蔽はれてゐる寢臺の上に横になるや否や白衣の看護婦は體温器を挾んだ...
高濱虚子 「續俳諧師」
...がばと寢床からはね起きざま...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...お秋とお竹が寢んで居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...爲吉と打越の二人には叶はない」「毒は?」「戸板を背負(せお)はせて寢かした横井の口を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寢る世話は無いし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寢あきた子供は一方のはづれてゐる蚊帳の紐をひつぱつて獨りごとを云ひ乍ら遊んでゐた...
林芙美子 「うき草」
...と思ふと私は晝夜寢る目も寢られなかつたんです...
平出修 「計畫」
...右側にある小さな部屋が寢室で...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...窓先の縁側に置いてある布椅子に寢ると...
牧野信一 「痴日」
...汚れた寢床の上で...
正宗白鳥 「見て過ぎた女」
...坐蒲團を枕にして寢てしまつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...たうとう茣蓙を持ち出して庭の木蔭に三人小さくかたまつて寢てしまつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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