...そこであちこち寝返りをして...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「笑」
...寝返りを打てば、袖の煽(あおり)にふっと払われて、やがて次の間と隔ての、襖の際に籠った気勢(けはい)、原(もと)の花片(はなびら)に香が戻って、匂は一処に集ったか、薫が一汐(ひとしお)高くなった...
泉鏡花 「婦系図」
...力を入れたらしく寝返りした...
泉鏡花 「婦系図」
...ぐるりと寝返りして壁の方を向いた...
田中貢太郎 「荷花公主」
...安重根はしきりに寝返りを打つ...
林不忘 「安重根」
...下の寝台で寝返りを打つのが聞えた...
谷譲次 「踊る地平線」
...寝返りを打った竜之助の後ろ姿と...
中里介山 「大菩薩峠」
...さう呟きながら窓の方へ寝返りをした...
原民喜 「淡雪」
...尽力すべき連中はみな復古政府に寝返りをうち...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...考えるほどに嬉しく、ベッドに横たわり眠ろうとしたが寝付けず、寝返りを打った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...寝返りしても痛いどころか...
正岡子規 「煩悶」
...何度も寝返りを打ち...
室生犀星 「野に臥す者」
...その声が思ったより高く一間の中に響き渡ると、返事をするようにどの隅からもうめきや、寝返りの音や、長椅子のぎいぎい鳴る音や、たわいもない囈語(うわごと)が聞える...
リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「白」
...黄河の戦いから寝返りしてついていた例の許攸(きょゆう)が...
吉川英治 「三国志」
...魏に対しての蜀の強味は何といっても、一面に蜀呉相侵(あいおか)すことなき盟約下にあることが基幹をなしているのに、その呉が今、寝返りを打って、魏と連和するような事態でも起るとしたら、これは根本的に蜀の致命とならざるを得ない...
吉川英治 「三国志」
...二度まで這奴(しゃつ)は寝返りをやっておる...
吉川英治 「私本太平記」
...……正成は寝返りを打った...
吉川英治 「私本太平記」
...うめいて寝返りをわざと打った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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