...これを種としてまた寝返りそうに思われたので...
海野十三 「深夜の市長」
...寝返りばかり打っていた...
太宰治 「正義と微笑」
...………幸子はほっと溜息(ためいき)をついて寝返りを打った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...向うの女の子が寝返りでもしたらしく...
豊島与志雄 「林檎」
...それから静かな寝返り...
中里介山 「大菩薩峠」
...寝返りも出来ない様に窮屈になる...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...僕は寝返りを打つ事さえ厭(いや)になった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...何事も修業中だ、打っても叩いても文句は言わせないから、みっちり仕込んでくれ」利助は言うだけ言うと、すっかり安心したものか、寝返りを打って、軽く目をつぶりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寝返りをしたりして...
平出修 「計画」
...寝返りを打ち、ジェシの語る驚愕の話を聞いて、顔が青ざめた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...シュロの葉は大きく強く広がっていたのを私は昼間見たではないか」私は……確(しっか)り眼と耳をつぶって寝返りを打った...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
...彼らの生命の続く限り時々身震いをし寝返りを打つのである...
武者金吉 「地震なまず」
...「何時だ」「七時だ」「まだ早い」古賀はくるりと寝返りをして...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そうして、その寝息をしている奴を殺すか、自分が自殺するか、二つに一つ……といったような絶体絶命の気持になって、あっちに寝返り、こっちに寝返りし初めるのです...
夢野久作 「狂人は笑う」
...共産軍の方へ寝返りを打ったサイ・メイ・ロン君に相違ないというんだ...
夢野久作 「焦点を合せる」
...「……なんの、寝返り者が」と、蔑視(べっし)のお心すらなくはない...
吉川英治 「私本太平記」
...光秀は寝返りを打った...
吉川英治 「新書太閤記」
...「ク……」周章(あわて)て顔を上げた彼の眼の下で、葉子は、悪い夢でも見たのか、咽喉を鳴らすと、寝返りを打って、向うを向いて仕舞った...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??