...機智の要素に富むからである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...そうして大いに働けば国は富む...
大隈重信 「始業式訓示」
...自由独立の精神に富むところの第二の国民を作るためである...
大隈重信 「東洋学人を懐う」
...女流文学者マーガレット・フラー等によってアメリカで最も文学的連想に富む土地となったことはいうまでもないが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最も長くかつ変化に富む...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...貿易風の吹く処、黒潮暖流の寄する処、物産に富む処、黄金の多き処、気候中和にして人物侠直(きょうちょく)なる処、その葡萄牙(ポルトガル)、西班牙(スペイン)、和蘭(オランダ)、英吉利(イギリス)の外舶(がいはく)が、期せずして来(きた)りたる、固(もと)より怪しむに足らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...されば路地は細く短しといえども趣味と変化に富むことあたかも長編の小説の如しといわれるであろう...
永井荷風 「日和下駄」
...もっとも繁殖力に富むものを脳裏(のうり)に植えつけた高柳君は...
夏目漱石 「野分」
...真に有効で論証力に富む願書というのは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...彼ら農民のうち思慮や徳性に富むものをして...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...更にいっそう富むことが出来たかもしれぬ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼らの一生は必然に奇行放逸に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...必ず真の貴女(きぢよ)は本来の美質に富む是(これ)等多数の婦人から起(おこ)つて来る事を疑ひません...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...人間性に富むといおうか...
吉川英治 「三国志」
...――心の富むすべを――心はいつも幸福で無碍(むげ)自由にこの世を楽しむことができるのが常であるのを――それを知らないあなた方は...
吉川英治 「親鸞」
...百姓たちは、自分たちの群れの中に、上人を交えているのさえ大きな歓びだったのに、昨日までは、働くことは厭(いや)なことであり、辛いことだとばかり考えていたのに、汗というものに対して、「これで安心して食えるばかりでなく、この汗のために、家族が肥え、世間が富む...
吉川英治 「親鸞」
...この国は鉱山から解放された三分の二のものの生産物だけより富むであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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