...温情に富む人々で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...あるいは不幸にして理解力に富む音楽家がまだ映画に手を出さないかのいずれかであろう...
伊丹万作 「映画と音楽」
...機智の要素に富むからである...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...余はひとたびこの人民がこの商業に黽勉(びんべん)するの熱心とその商業を進捗(しんちょく)せしむる自然の便益と〔按ずるに善き港湾に富むがごときの類〕および今日においてすでにその成就したるところの功績につき思考するときには...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...民(たみ)富みて君主富むの政治となる...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...政治的批評機能に富む所謂大新聞は...
戸坂潤 「辞典」
...多岐に渡るのを避けるために歴史的内容に富む形而上学的乃至神学的――多くの空間理論をかく名づけることが出来るであろう――な見方を省く*...
戸坂潤 「性格としての空間」
...彼はゲルマン的な夢想に富めば富むほど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかなる語法も隠語ほど比喩に富むものはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...富む者たちが打上げさせた方が...
長谷川時雨 「花火と大川端」
...宗教史上最も色どり豐かなる最も生氣に富む殆どクラシック的と稱すべき時代を形作つた...
波多野精一 「時と永遠」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...奔放であり雅致に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...味わい極めて雅致に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...「越後(えちご)衆の義勇に富むことや辛抱強さは...
吉川英治 「上杉謙信」
...最も獨善性に富む男の仲間だけにわかり合ふだけの話で...
吉川英治 「折々の記」
...坐しての政略には富むが...
吉川英治 「私本太平記」
...野趣に富む田舎歌(いなかうた)に合せて沸き...
吉川英治 「平の将門」
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