...今猶清新の気に富む事...
芥川龍之介 「雑筆」
...言い換えればこれは畢竟伝説の形となって現われた自然児の詩にすぎないのであって理知に富む思索家の宇宙を系統化せんとする考えではないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...散文は詩よりも国際性に富むという類である...
伊丹万作 「映画と民族性」
...工夫に富む友人が私に話してくれた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...湖水は風景のうちでいちばん美しく表現に富む部分である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...色彩の変化に富むことはおそらく春の野に劣(おと)るまい...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...官吏は佞弁(ねいべん)邪智に富むものにあらざれば立身せず故に余擯斥(ひんせき)して途上に逢う事あるも顔を外向け言語を交えざる事既に十年を越ゆ...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...いずれも論説には富む者なれば...
福沢諭吉 「学問の独立」
...ウレーミヤの社中には常識に富む紳士も少くない...
二葉亭四迷 「露都雑記」
...話と教訓に富む点に於て...
牧逸馬 「運命のSOS」
...自ら富むことだけを考え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...商工業に富むと共に土地にも富む国民の有つもう一つの顕著な利益は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それを持ち帰って大いに富む...
南方熊楠 「十二支考」
...その色彩に富む繪畫的文章の妙にもあらず...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...彼らの一生は必然に奇行放逸に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...奔放であり雅致に富む...
柳宗悦 「工藝の道」
...大砲火薬の智識に富む凌振(りょうしん)...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宸翰本等におけるそれよりもはるかに興趣に富むことを指摘せられたが...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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