...而もこれ等の日本製品が我国では魅力に富むものとされている...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...殖民地戦争の経験に富むキチナー元帥は...
石原莞爾 「戦争史大観」
...これはたぶんあとの母音は振動数の多い上音(オバートーン)に富むため...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...すなわちかのスペイン人のごときもし金銀に富む国ありと聞けば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その活溌有為にしてしかもその大胆行険の気象に富むがごときは吾人がかつ誇りかつ羨むところのものなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...学才には富む私だから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...永山の峰々から当麻の花野を通じて変化に富む...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...欺くものと一様の譎詐(きっさ)に富むとき...
夏目漱石 「虞美人草」
...この富む者はややもすれば己(おの)れの財産の権利あるを知って義務あるを忘れることも疑うべからざる事実であって...
新渡戸稲造 「自警録」
...ダライラマ八世は、機才に富む、聡明な、そのうえまれにみる健康の保持者で、廿三歳になるまで、病気らしい病気をしたのはそのときがはじめてだった...
久生十蘭 「新西遊記」
...実践力に富む原田雲井は...
火野葦平 「花と龍」
...もっと広い芸術的な価値に富む作品を好むのであるが...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...この学問に暗き者は、自から富むも、その富のよって来たるところを知らず、自から貧なるも、その貧をいたせし源由を知らざれば、富者は貧をいたしやすく、貧者は富を得がたし...
福沢諭吉 「学校の説」
...かく狡智に富む故兎を神とした人民少なからず...
南方熊楠 「十二支考」
...貧しくしてしかも富むものの在る事を...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...自然人望に富むという取柄(とりえ)もあるから...
吉川英治 「三国志」
...手腕家ではあるが無節操であり、計謀に富むが、気局は大きくない...
吉川英治 「新書太閤記」
...住宅地と鮒もいなくなった水溜りと――といったような生活図の変化に富む中を...
吉川英治 「随筆 新平家」
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