...銀杏返(いちょうがえ)しの鬢(びん)のあたりも...
芥川龍之介 「妖婆」
...「銀杏返に結ってらっしゃる方が...
田中貢太郎 「とんだ屋の客」
...銀杏返(いちょうがえ)しに結(ゆ)って居る風情(ふぜい)の...
谷崎潤一郎 「秘密」
...三 杏仁水ある夏の夜...
寺田寅彦 「さまよえるユダヤ人の手記より」
...そうして越えて来た「試験」の峠のあとの青空と銀杏の黄葉との記憶が再び呼び返され...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...一人肥(ふと)っちょうの銀杏返(いちょうがえ)しが...
徳田秋声 「挿話」
...少しお耳に入れて置きたいことがあつてな」五丁目で賣込んだ本道の杏齋が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巴旦杏につながれてゐるどんが...
牧野信一 「肉桂樹」
...そこで僕は出て来て杏のお姫様を連れてお城に帰るんだ...
宮沢賢治 「いてふの実」
...杏の砂糖漬けだの青梅から作った梅酒などを子達にすすめた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...この人が杏奴さんの御良人ではないのでしょうか(ちがうかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その杏の液(つゆ)を裏漉しにしてゼラチンで寄せたのです」大原「ゼラチンとは西洋膠(にかわ)ですね...
村井弦斎 「食道楽」
...」私はふところから杏をとり出した...
室生犀星 「幼年時代」
...薬丹伝得杏林方」は蘭軒が贈つた詩の頷聯である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其席には杏坪が来てゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...杏坪よりは間接に言つておこせたのであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そのまま何千何万とも知れぬ銀杏の葉になって...
夢野久作 「白髪小僧」
...おん寺の銀杏の大木...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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