...眇(すがめ)の小銀杏が...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...銀杏髷(いちやうまげ)に結つた丸顔の十七八が立つて居て...
石川啄木 「葬列」
...その銀杏の蔭に立って居ると...
伊藤左千夫 「八幡の森」
...鎌倉若宮八幡の銀杏の樹の化物などと一所に描かれたものだった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...大きい銀杏(いちょう)の木が五六本...
田山花袋 「田舎教師」
...「その銀杏について...
豊島与志雄 「非情の愛」
...蘇軾が寒食夜の詩には漏聲透入碧※紗、人靜鞦韆影半斜と云ひ、春夜の詩に歌管樓臺人寂寂、鞦韆院落夜沈々と云ひ、同じく弱耒の春睡の詩には、青杏園林花落盡、晩風吹雨濕鞦韆と云ひ、范成大の春日の詩には夕陽庭院鎖鞦韆と云ひ、僧斯植の一片月光涼似水、半扶花影上鞦韆と云ふが如き、擧げ來ればいづれも生々と動く氣分よりも、寧ろ誠に纎細な技巧の發露に止まつて居る...
原勝郎 「鞦韆考」
...お台所から鶏卵と水飴(みずあめ)と乾杏子(ほしあんず)をひっ攫(さら)って...
久生十蘭 「キャラコさん」
...奇妙なようすをした古生銀杏(ベイエラ)の細い枝や...
久生十蘭 「地底獣国」
...土田杏村氏は、文学の本質について、私と全く正反対の見解を抱かれてゐる...
平林初之輔 「文学の本質について(二)」
...第五段第一場 生田の森全面の平舞台、上手から下手へかけて一面の森林で、杉、榎、栃、銀杏など、枝を絡ませ葉を雑然と交え、木立は古めかしい...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...杏花楼てんで食事して帰る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...お宮では銀杏が黄ばみかけ...
細井和喜蔵 「モルモット」
...第一書房のおやじは麦僊と知り合いで弟の杏村をかついで店を初め...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「叔母」は蘭軒の妻(つま)益(ます)の姉で、飯田休庵の女(ぢよ)、杏庵の妻である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは此より池田宗家を去つた後の杏春改(あらため)瑞英の事蹟を記述しようとおもふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...その絵に山水だとか桃だとか銀杏(いちょう)だとか伝った模様があっていたくうまい...
柳宗悦 「陸中雑記」
...時折黄色い銀杏(いちょう)の葉が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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