...即ち『それだけだ』と言ふ言葉は頗る一揚一抑(いちやういちよく)の趣に富んでゐると申さなければなりません...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...農業・商業・工業の生産はあるいは豊富となり...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...育ちしは羊に富めるトレーケー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...「国も富まさざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...富子夫人に万事を一任した風が見えだした...
豊島与志雄 「自由人」
...五十ところで、その晩のこと、月心院の屯所(とんしょ)の大きな火鉢を囲んで、伊東配下、御陵衛士隊の錚々(そうそう)たるもの、鈴木三樹三郎、篠原泰之進、藤堂平助、毛内(もうない)有之助、富山弥兵衛、加納道之助の面々が詰めきって、宵のうちから芸術談に花が咲いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...厳禁の抜け荷を扱って巨万の富を積みましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お富が我儘なせゐだらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...僕は少しも考へてはゐない……」富岡は嘘をついてゐる自分にやりきれなくなつてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...富岡に盃を差した...
林芙美子 「浮雲」
...鑑賞の価値に富む...
三上義夫 「芸術と数学及び科学」
...山城河岸を代表する富家にしたのはこの伊兵衛である...
森鴎外 「細木香以」
...貧富の懸隔のみあって平等がない...
柳宗悦 「工藝の道」
...富三郎に愛情をもってはいなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...牧野事務員が富樫に扮して滑稽勧進帳を演じて居る頃わが※田丸は香港(ホンコン)の港口(かうこう)に着いて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...人間性に富むといおうか...
吉川英治 「三国志」
...朱富の若い者が幾人か付いてるだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...肥沃な土地が豊富にある時に...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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