...鏑木寅三郎君は紫雲と号す...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...寅彦の「遺跡」巡りをしているうちに...
中谷宇吉郎 「寅彦の遺跡」
...かれこれ寅刻(むつ)近くなってからでした...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...白羽二重に紅を包んだやうな、滑(なめら)かな美しい肌に、彫りも彫つたり、頸筋(くびすぢ)に鼠、左右の腕に牛と虎、背に龍と蛇、腹に兎と馬――上半身に十二支(し)の内、子(ね)、丑、寅、卯(う)、辰、巳(み)、午(うま)の七つまで、墨と朱の二色で、いとも鮮(あざや)かに彫つてあるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...訊(き)かなくたって解っているよ」平次は一番先に寅吉を挙げた下女の言葉の調子から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「寅吉さんを縛った三つ股の親分さんにはお気の毒ですが――」「…………」兼松の眼は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伜の寅藏は七日の暇をもらつたといつて歸つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寅藏は確かに練馬の自分の家に寢てゐたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寅藏は遺書(ゐしよ)まで殘して死んで居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...斎藤寅次郎・滝村来る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...山中寅日(とらのひ)...
南方熊楠 「十二支考」
...妻が寅彦の所へ餞別をもつて行く...
宮本百合子 「含蓄ある歳月」
...駅吏中谷三助(名清(なはせい)字惟寅(あざなはゐいん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...何故と云ふに庚寅の歳には...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「文久癸亥三月四日暁(あかつき)寅時(とらのとき)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...丑(うし)の日寅(とら)の日の参入は新儀であり...
柳田国男 「海上の道」
...寅寿の言葉はのろのろとした不鮮明なものだった...
山本周五郎 「新潮記」
...寅之助は、その眼に、さし俯向(うつむ)いてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??