...寅晨(いんしん)降霞(かうか)を咀(くら)ふ...
泉鏡花 「花間文字」
...赤井寅三は、ころがしただけではたりないとみえて、気をうしなっている明智の頭を、足で二度も三度もけとばしさえしました...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...廿五日、丙寅、和田平太胤長の屋地、荏柄の前に在り、御所の東隣たるに依りて、昵近の士、面々に頻りに之を望み申す、而るに今日、左衛門尉義盛、女房五条局に属して、愁へ申して云ふ、彼地は適宿直祗候の便有り、之を拝領せしむ可きかと云々、忽ち之を達せしむ、殊に喜悦の思を成すと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...安政元年甲寅(こういん)三月二十七日...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...前後左右から倉賀屋の囲みを絞ったのは寅刻(ななつ)半(五時)頃...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寅吉さんが人殺しの罪を被(き)て...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「今晩は」両国の寅は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お氷がさらわれる現場を見たわけだな」寅吉は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...誰が寅を殺したんだか知っているだろう」「寅が死んだっていうのは...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...天保八年二月十九日今の時刻 昔の時刻 事実午前四時 暁七時(寅) 吉見英太郎...
森鴎外 「大塩平八郎」
...天保十三年壬寅(じんいん)に生れたからの名である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...文政十三年庚寅(かういん)十二月十二日」...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...つまり「甲寅叢書」というものよりも...
柳田国男 「故郷七十年」
...甲寅叢書というものの計画を立てた...
柳田国男 「予が出版事業」
...寅寿の顔をみまもりつづけた...
山本周五郎 「新潮記」
...かご寅の若い者は...
吉川英治 「大岡越前」
...燃えつきている――寅(とら)の刻...
吉川英治 「親鸞」
...――他日よく、胸に手を当てて考えてみれば分ってくる」「仰っしゃって下さい! 仰っしゃって下さい! 仰せなくば、寅之助、この席を去るわけには参りません」昂(たか)ぶった顔に、青すじを太らせて、彼はまたいい猛(たけ)った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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