...みなどうやら寄る年波で弱っていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...これほど驕慢の陳和卿も寄る年波には勝てず...
太宰治 「右大臣実朝」
...やがて隠居夫婦も寄る年波...
太宰治 「新釈諸国噺」
...国元の母のなげきもいかばかり、われも寄る年波、勝太郎を死なせていまは何か願いの楽しみ無し、出家、と観念して、表面は何気なく若殿に仕えて、首尾よく蝦夷見物の大役を果し、その後、城主にお暇(いとま)を乞(こ)い、老妻と共に出家して播州(ばんしゅう)の清水の山深くかくれたのを、丹後その経緯を聞き伝えて志に感じ、これもにわかにお暇を乞い請(う)け、妻子とも四人いまさらこの世に生きて居られず、みな出家して勝太郎の菩提(ぼだい)をとむらったとは、いつの世も武家の義理ほど、あわれにして美しきは無しと...
太宰治 「新釈諸国噺」
...しかし寄る年波とセント・ビタス・ダンスをする習慣があったためすっかりからだを悪くしたので...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...負けずぎらいな彼女も寄る年波には争われない...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...寄る年波の争い難くて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...妾ことも最早寄る年波にて御許さまに代りて家事万端のきりもりをするのにいたく難渋いたし居り候...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...寄る年波も忘れて浮かれだした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...「寄る年波が俺の目覚ましだ」老人は言った...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...寄る年波と狂気とで醜(みにく)くなった黄色い顔がじっと私に見入っているのである...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...もう寄る年波じゃよ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
......
三好達治 「霾」
...世にいう寄る年波の変り方が...
吉川英治 「剣の四君子」
...寄る年波に撓(たわ)みながら...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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