...鈴鹿峠(すずかとうげ)にさしかかった時には...
太宰治 「新釈諸国噺」
...関(せき)江戸へ百六里二丁京へ十九里半伊勢の国鈴鹿峠(すずかとうげ)の坂の下からこっちへ二里半...
中里介山 「大菩薩峠」
...男女(ふたり)は鈴鹿峠の頂(うえ)を越えたものでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...机竜之助が鈴鹿峠(すずかとうげ)の麓...
中里介山 「大菩薩峠」
...関の地蔵に近い宿屋に、真三郎と一夜を泣き明かして、さて亀山の実家へは帰れず、京都へ行くつもりで、鈴鹿峠を越えて、大津の宿屋まで来ると、もう行詰まって二人は死ぬ気になった...
中里介山 「大菩薩峠」
...同じこの国の鈴鹿峠(すずかとうげ)の下で...
中里介山 「大菩薩峠」
...さりとて今更、甲州でもあるまいし、神尾主膳をたよって行くでもなし、宇治山田の米友に介抱されるでもなし、明るい日は一寸も独り歩きのできない身になって、その昔のように、鈴鹿峠を越えて、上方(かみがた)の動乱の渦に捲き込まれようとする勇気もなかろうし、よし勇気があったにしたところが身体が許さないし、今は京都で威勢を逞(たくま)しうしている、かの新撰組の手が江戸へ舞い戻ってでも来るようなら、そのうちにはおのずから竜之助を援護する者も出て来ようけれど、今のところ、そんなあてはなし、早駕籠で飛ばしてどこへどう落着こうとするのだか、その見当は、どうもわかり兼ねます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところは鈴鹿峠の下あたりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...は」「伊勢の国の鈴鹿峠の下の関の宿(しゅく)から...
中里介山 「大菩薩峠」
...海を見るより鈴鹿峠の山を遠く眺めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...鈴鹿峠も天竜川も...
野村胡堂 「胡堂百話」
...九月十七日には飛んで鈴鹿峠(すゞかたうげ)で大阪の町人夫妻が殺されて大金を取られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九月十七日には飛んで鈴鹿峠(すずかとうげ)で大坂の町人夫妻が殺されて大金を取られ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鈴鹿峠を只一人、歩いて越した事がある...
平山蘆江 「怪談」
...而(しか)もそれが近江路の鈴鹿峠なんだから...
平山蘆江 「怪談」
...鈴鹿峠(すずかとうげ)に至り...
福田英子 「妾の半生涯」
...神戸から京都迄は汽車があったので京都へ出、京都から歩いて大津・水口・土山を経、鈴鹿峠へ出、四日市に出て横浜行の汽船に乗った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...朝になってから鈴鹿峠を下って来る客を拾って帰ったほうが歩(ぶ)がいいし...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索