...その偃松の方へ歩み寄る...
石川欣一 「可愛い山」
...むしろこの家に立寄ることが多い...
石川欣一 「山を思う」
...いつも散歩の時には立寄ることにしていた...
江戸川乱歩 「心理試験」
...小説家になるには女に近寄る必要もあらうが...
高濱虚子 「俳諧師」
...傍へ寄るな、けがれる...
太宰治 「渡り鳥」
...私が側へ寄ると慌てて父や番頭の陰へ隠れるようにして飛び退きました...
橘外男 「蒲団」
...流れの加減で船がそつちに寄るといふよりは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ずっと駒井の傍へ寄ることを懼(おそ)れようとしませんでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...土産を出して見せると五六尺の近くまで寄る...
長塚節 「鉛筆日抄」
...余はまた常のごとく枕辺(まくらべ)に寄る人々の顔を見る事ができた...
夏目漱石 「思い出す事など」
...「凶事か」と叫んで鏡の前に寄るとき...
夏目漱石 「薤露行」
...我を忘れて駈け寄るが早いか...
西尾正 「陳情書」
...彼岸過ぎの陽の這ひ寄る縁側に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寄る波にたち重ねたる旅衣しほどけしとや人のいとはんと書かれてあるのを見つけて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして戸棚の出外(ではず)れの窓際に歩み寄ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...近寄ることもできなかった...
吉川英治 「三国志」
...……だから、そばへ寄ると、小便をひっかけるぞと、申したんだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...山深いところなどで不圖(ふと)聞きつけた松風の音や遠い谷川のひゞきに我等はともすると自分の寄る邊ない心の姿を見るおもひのすることがある...
若山牧水 「樹木とその葉」
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