...一度其赫灼(かくしやく)たる霊光の人の胸中に宿るや嬋妍(せんけん)たる柳眉玉頬(りうびぎよくけふ)の佳人をして...
石川啄木 「閑天地」
...暮れて戸塚に宿るらむ...
泉鏡花 「海神別荘」
...私が母の体内に宿ると...
伊波普猷 「私の子供時分」
...人間に宿る如く宇宙の生命は宿っているのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...是れ安心の宿る所...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
... 80たとへ今日暫くは其憤激を抑ふるも後日に之を霽すまで胸裏に宿る炎々の瞋恚の焔收まらず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...健康なる精神は健康なる身體に宿ると申します...
長岡半太郎 「湯川博士の受賞を祝す」
...悪木(あくぼく)の梢にも情けの露は宿ると申しまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...宿るべきところに事を欠かないだけが...
中里介山 「大菩薩峠」
...シャクに宿る靈共の方でも)多くの聞き手を期待するやうになつたことである...
中島敦 「狐憑」
...御目出たい想像などは容易に新聞社の頭に宿るものではない...
「元日」
...喜怒哀楽の影は宿るまい...
夏目漱石 「幻影の盾」
...案内の支那人は遠く去つて寺で宿ると言ふ...
濱田耕作 「温泉雜記」
...宿る程の分際ではなかったが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...一個の肉体に宿る多くの意志...
宮本百合子 「大いなるもの」
......
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...然し、求めれば、自分の内にさへ、頭にさへ、神は宿る...
吉川英治 「折々の記」
...孔子がその弟子や弟子の縁者の家に宿るのはふさわしい...
和辻哲郎 「孔子」
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