...此(この)夜も山田屋に宿る...
伊藤左千夫 「滝見の旅」
...キリストが心に宿るに至って...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...碧色――三尺の春の野川(のがわ)の面(おも)に宿るあるか無きかの浅碧(あさみどり)から...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...彼女の眼に宿る陰など...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...シャクに宿る靈共の方でも)多くの聞き手を期待するやうになつたことである...
中島敦 「狐憑」
...愛嬌と不安が同時に小野さんの脳髄に宿る事はこの哲学者の発明に反する...
夏目漱石 「虞美人草」
...すべてが借り物になって魂の宿る余地がなくなるばかりです...
夏目漱石 「道楽と職業」
...彼は刹那(せつな)的に彼女の眼に宿る一種の怪しい力を感じた...
夏目漱石 「明暗」
...心のまゝに月宿るらん」などいう歌の名所なるに添えてかかる話を作り加えただろうといい居る...
南方熊楠 「十二支考」
...俗にも正直の頭(こうべ)に神宿ると言い伝う...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ここには宿ることができないぞ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに男の真の名誉は宿るのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...普通のものにかえって美が宿るということに私は驚くべき摂理を感じている...
柳宗悦 「工藝の道」
...よき工芸はよき天然の上に宿る...
柳宗悦 「雑器の美」
...この低い器の中に高い美が宿るとは...
柳宗悦 「雑器の美」
...神が宿るとは如何に不可思議な真理であらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...この日宿る南原へ指した...
柳宗悦 「全羅紀行」
...しばらくは我れの車を追はんとて柳の上に動く白塔四平街の植半に宿る...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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