...新鹿村の湊(みなと)に宿る...
泉鏡花 「遺稿」
...顔面に宿る教養の美くらい不可思議なものはない...
伊丹万作 「顔の美について」
...江の島に到りて宿る...
大町桂月 「親馬鹿の旅」
...樹を植えて神を祀(まつ)ったのがすなわち神社である――この故に三輪の神杉には神霊が宿る云々(うんぬん)...
中里介山 「大菩薩峠」
...西忍はその前の晩に満月の光赫(かがや)いたのが袂に宿ると夢を見てあやしんでいたのに法然が着いたと聞いて...
中里介山 「法然行伝」
...けれども涼しい彼女の眼に宿る光りは...
夏目漱石 「明暗」
...せめて一つは良人の胸に宿るわけだから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...よほど骨を折らなければ我々の思想の中に宿ることはできないのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の欲望と彼女らのそれとが主として宿るその部分を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この種の人々の間に徳の実例が宿ることは非常に稀である*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それが宿る霊魂次第で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...あの一目見て感ずる・主として顔つきの上に宿る・そしてしばしばきわめて小さな原因から我々に嫌悪を催させる・不釣合をも醜さと呼ぶ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なお高い叡智が自然に宿ることを敬虔深く承認せねばならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...普通のものにかえって美が宿るということに私は驚くべき摂理を感じている...
柳宗悦 「工藝の道」
...この低い器の中に高い美が宿るとは...
柳宗悦 「雑器の美」
...尚美しさに含みが宿るのだとも云へよう...
柳宗悦 「和紙の美」
...母胎に宿ると間もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...孔子がその弟子や弟子の縁者の家に宿るのはふさわしい...
和辻哲郎 「孔子」
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