...新鹿村の湊に宿る...
泉鏡花 「遺稿」
...導者の家に宿るといふまゝに...
大町桂月 「赤城山」
...日が暮れて宿る所が私にとつてその夜の住所である場合もあるし...
竹久夢二 「砂がき」
...宿るべきところに事を欠かないだけが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いずこを叩いても神韻の宿ることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...鳥澤も過ぐれば猿はし近くに其の夜は宿るべし...
樋口一葉 「ゆく雲」
...固く結んだ私の唇にはただ無関心な沈黙が宿るに過ぎない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...カテリーナの躯(からだ)にわたしが宿るかぎり...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...高徳に福宿るだな」ラルフは適当な相づちを打った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...大佛のうつら/\と春日かな此の夜はまた隱士の家に宿る...
正岡子規 「鎌倉一見の記」
...それはすべての人において同様な形で宿るだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そんな希望は冷静な悟性の中に宿るわけがない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...嬰児の如き心が宿る...
柳宗悦 「工藝の道」
...あの一つの器物にも工藝の法則が宿る...
柳宗悦 「工藝の道」
...この低い器の中に高い美が宿るとは...
柳宗悦 「雑器の美」
...神が宿るとは如何に不可思議な真理であらう...
柳宗悦 「雑器の美」
...よき工藝はよき天然の上に宿る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...然し、求めれば、自分の内にさへ、頭にさへ、神は宿る...
吉川英治 「折々の記」
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