...外に身寄りとてもない小松は...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ほかにたのむ身寄りもございませぬゆえ...
太宰治 「花燭」
...身寄りの者を尋ねているらしい人たちが散らばって...
田中貢太郎 「死体の匂い」
...余には親類身寄りだからと云って特別に厚くしなければならないとは思っていない...
中里介山 「生前身後の事」
...身寄りも知辺(しるべ)もない一人者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身寄りも友達もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身寄りの者もたつた一人も顏を見せません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身寄りも何にもなかったはずです」「もう一つ訊くが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家も身寄りも何んにもないやうで」といふだけのことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本当は里親の身寄りで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...四方屋の身寄りの者か」「いえ」「それにしては?」平次はこの女の出過ぎた態度に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身寄りが寄って葬いを出そうとしているところへ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...年取るにつれて身寄りのない孤独感が迫れば迫る程金に執着していく飯尾さんの気もちが紀久子には分らぬではなかったが...
矢田津世子 「父」
...或はまた身寄りも何もない老僧が死んでから...
柳田國男 「日本の伝説」
...六助には妻子も身寄りもない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...口のうちでつぶやいて――「誰をたずねてきたのだ」「身寄りの者が...
吉川英治 「親鸞」
...身寄りとあらば格別の間がら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...身寄りがあるのかえ」この界隈(かいわい)では...
吉川英治 「宮本武蔵」
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