...世間智消火は放火ほど容易ではない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...これは中々容易ではない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これが根本をなすところの科学的思想の涵養(かんよう)はけっしてさほど容易ではないという点である...
石原純 「日本文化と科学的思想」
...一何事に限らず未来を説くのは決して容易ではない...
丘浅次郎 「人類の将来」
...死亡者は発病に比べるとグループ分けが容易ではない...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...その三分の一すなわち一人が三十円を売るだけのことも容易ではないのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...その代わりかけ出しの店がこれと肩をならべて行くことは容易ではない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...だが空間になると事態はそれ程容易ではない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...決して容易ではないからである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...市内に潜んでいる者は之を見出すこと容易ではない...
豊島与志雄 「上海の渋面」
...お上のおはらだちは容易ではないから...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...――二十八歳で止むを得ず早くも悟った人間(フィロゾーフ)になることは容易ではない...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...仕事は容易ではないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それを飛躍して大義に奉ずる精神をつかむことだけでも容易ではない...
山本周五郎 「菊屋敷」
...一見無事な情事もなかなか容易ではないと云おうとして...
横光利一 「旅愁」
...諸所に、かすかな紙燭(ししょく)をともして、身まわりの品をまとめた幾ツもの行李(こうり)を、侍に渡しては、そっと、馬の背に積むやら、数正の妻を始め、息女(むすめ)や、侍女(こしもと)たちが、各、身がるな旅支度を急ぎおうていたり、また台所では、三、四十人前もの弁当をこしらえて、これも侍たちで背負い分けるやら、この大家族が遠国へ夜逃げ同様に立(た)ち退(の)くためには、いくら事前に、手廻しよく準備しておいても、いざとなると、容易ではない...
吉川英治 「新書太閤記」
...既刊単行本だけでも十六巻となって来たので“あらすじ”といっても容易ではない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...これの撫民(ぶみん)は容易ではない...
吉川英治 「平の将門」
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