...家々の土台石を舐(な)め豚(ぶた)を泳がせ刈りとったばかりの一万にあまる稲坊主を浮かせてだぶりだぶりと浪打った...
太宰治 「ロマネスク」
...それも強い西風を防ぐための石垣の間々に家々はまるで背をちぢめてかたまり合っているかのように見える...
田畑修一郎 「石ころ路」
...牛はみんな牛小屋に入れられ、家々では、男も女もごちそうを楽しんでいました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...そこでこの上は旧藩地について個人の家々に残っているものを探し出す外はない...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...河ぶちのしもたや風なバラックの家々を眺めて...
林芙美子 「下町」
...此家々可進子息一人之旨...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...ペテルブルグの家々の裏ばしごにはかならずつきものの...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...灼けた家々の屋根...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...焼かれた家々の火は雨が来るまでくすぶり烟(けむ)っていた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「剣のうた」
...谷間には小さい庭のある職工(しょっこう)たちの家々が...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...ただ家々だけでの思い思いの企てではなく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...木綿機(もめんばた)が家々で織られるようになってから後(のち)のことである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...家々には縞帳(しまちょう)と名づけて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...是ほど家々の学問の入用な時世に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...岸の家々の軒燈籠が水にちら/\寫つてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...街道の要衝だし、また家々は、大昔の武蔵の国庁(こくちょう)時代からの櫛比(しっぴ)である...
吉川英治 「私本太平記」
...――そんな家々を私は数日間の車のうちから...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...白い家々が日光に輝いているカハマルカの町の一里ほど向うに...
和辻哲郎 「鎖国」
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