...家々の簷端(のきば)には...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...家々の家根から、庭から、道路までが眞ツ白になつてゐる上を、立派な太陽がきら/\照らす...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...水難除けとして家々に配ることが行なわれたという...
薄田太郎 「広島という名の由来」
...家々の表口には、すでに新春の飾物さへ見える...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...家々人々それ/″\にふさはしい御馳走をこしらへて食べあふ...
種田山頭火 「其中日記」
...家々の浮沈がないでもない...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...先生はどうしたと詰問されて相手にしなかった家々の者まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の軒先きには...
林芙美子 「瀑布」
...港の家々は宵闇のなかにまッ黒く沈んでいた...
本庄陸男 「石狩川」
...石垣の台上に居並ぶ家々のうちで...
牧野信一 「三田に来て」
...左右の家々の壁を見上げながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...家々は木造(もくぞう)でしたが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...家々に新穀を以て秋の酒を醸(かも)すことを制止せられて後...
柳田国男 「年中行事覚書」
...家々の入用ぐらいのものはその中からでも見いだし得る...
柳田国男 「木綿以前の事」
...瞽(ごぜ)の巫女は十七日に家々を廻って...
柳田国男 「雪国の春」
...それがなお家々の庭前の花木...
柳田国男 「雪国の春」
...あなたがた犠牲者の家々にむかつては...
吉川英治 「折々の記」
...辻は火の跳舞(ちょうぶ)と、家々の残骸と、煙る鉄甲(てっこう)の人影しかない...
吉川英治 「新書太閤記」
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