...家々も樹木も往来も妙に見すぼらしい町々だった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...家々の上をおおいかぶさった...
芥川龍之介 「偸盗」
...揚りきるとそのまま家々の屋根などを巧みに避けて...
淡島寒月 「凧の話」
...火の用心だけに家々に残ったもののほか...
泉鏡花 「怨霊借用」
...あたりの家々がまだ寝しづまつてゐるので好都合でした...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...ただ汽車の窓からこの温泉町の家々を眺め...
太宰治 「津軽」
......
立原道造 「萱草に寄す」
...家々でその有合わす手だけで充分に生産ができる...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の前で餌をついばんでゐる...
林芙美子 「屋久島紀行」
...村の善良な人々や彼等の小さな家々...
堀辰雄 「プルウスト雜記」
...好きなときに家々をほっつく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そういう光の中で家々の壁の色...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けれども、ニールスは、ついきのうの晩(ばん)、あの海の底に沈んだ都を見たばかりでしたから、それらの家々が、あるものは彫像(ちょうぞう)で、またあるものは黒や白の大理石(だいりせき)で、かざられていたにちがいないと思いました...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...これは世間の思わくを気にする家々の...
柳田国男 「故郷七十年」
...ただ家々だけでの思い思いの企てではなく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...家々の小さな灯(ともしび)が...
吉川英治 「折々の記」
...文化の日とか元日の朝ぐらいは家々の前はキレイに掃くという習慣をやりあってみたらどうか...
吉川英治 「文化の日」
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