...其処には場末らしい家々と色づいた雑木の梢とが...
芥川龍之介 「秋」
...ラッサは今家々の庭に桃の花のまっ盛りである...
芥川龍之介 「第四の夫から」
...よそ土地の者には一寸分りかねるような家々に挟まれた...
岩本素白 「雨の宿」
...文章を引用してみますと〈我々は初めてそれらの家々を眼にした時の驚きを...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...神宮に仕ふる家々も何不足なく暮して居つたのですが...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...その家々の格式による彫刻を入念にするので...
中山太郎 「屍体と民俗」
...家々は軒並み陰鬱で...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...或はまた眞珠に近い灰色をした家々の防火壁の上に貼られてある廣告がどうだとか...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から」
...あちこちの家々では家庭争議が絶え間もなく...
牧野信一 「酒盗人」
...すなわち精霊(しょうりょう)と家々の神の道しるべであったこと...
柳田國男 「地名の研究」
...家々で木綿機(もめんばた)を織っていたので...
柳田国男 「母の手毬歌」
...掘井戸(ほりいど)は家々にちかくなり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...家々の若い働き手をカリコというが...
柳田国男 「母の手毬歌」
...また家々では炉(ろ)の火を留めるということが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...涯てしもなく見晴らされる平野の家々に桃や桜がチラホラして...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...その家々(いえいえ)へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ほっとしているような家々の夜の灯を見ても...
吉川英治 「新書太閤記」
...家々の狭い間から黒煙が這い...
吉川英治 「平の将門」
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