...霜の下りた家々の屋根へ...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...そこには又家々の煙もかすかに立ち昇つてゐたかも知れない...
芥川龍之介 「西方の人」
...そのすべての家々には...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...鵞鳥(がちょう)が遊ぶ碧(あお)い湖、羊(ひつじ)の群れる緑の草原、赤い屋根、白い家々...
田中英光 「オリンポスの果実」
...貯えれば腐るので家々の貰い物も自然に多い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...無人の家々がただ燃えている...
豊島与志雄 「崖下の池」
...町中(まちなか)の家々にも彼方此方(かなたこなた)と軒端(のきば)の燈籠が目につき出した...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...雪にぬれた家々の甍(いらか)から陽炎(かげろふ)のやうに水蒸気がゆらゆらと長閑(のどか)に立ち上つてゐた...
長與善郎 「青銅の基督」
...こぎれいな家々がロンドン中心部を取り囲む地帯に入った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...家々の廂(ひさし)にきられ...
本庄陸男 「石狩川」
...村の家々から立ち昇る煙が...
牧野信一 「ゼーロン」
...さうした会合が順次の家々で七草の日まで続く...
牧野信一 「昔の歌留多」
...お盆飯の材料は家々から持寄(もちよ)り...
柳田国男 「こども風土記」
...昔から家々を訪ねて来た神様は...
柳田國男 「歳棚に祭る神」
...東北や越後は今も家々で...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...向こうの家々は二階の雨戸を少し開いて...
柳田国男 「雪国の春」
...橋畔の家々の洗濯物(ほしもの)も見える...
吉川英治 「新・水滸伝」
...水上に浮んで見えるこれらの塔や神殿や家々が...
和辻哲郎 「鎖国」
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