...宵の口を陸で過そうと上陸した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...私はまだ宵の口に...
豊島与志雄 「紫の壜」
...宵の口から白いものがついてゐた...
永井荷風 「雪の日」
...まだ宵の口、幾多の人馬が往来することに、敢(あえ)て不思議はありませんが、この乗物は、物々しい人数に囲まれ、乗物を囲んで急ぐ三四の人影が、皆さむらいであることが奇怪...
中里介山 「大菩薩峠」
...昨夜は宵の口から亥刻(よつ)(十時)前まで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宵の口の小雨を避けて逃げ込んだ乞食か何かが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お正月の銀座はまだ宵の口ですが...
野村胡堂 「眠り人形」
...夜――それもまだ宵の口の...
橋本五郎 「撞球室の七人」
...まだ宵の口ながら森閑と鎮まりかえり...
久生十蘭 「魔都」
...が、宵の口に彼は、タイタニック号のフィリップスと無電で喧嘩をしている...
牧逸馬 「運命のSOS」
...宵の口にエヴァンスが氷山の警告を出したら...
牧逸馬 「運命のSOS」
...「宵の口に町を歩いてる人間が...
牧逸馬 「助五郎余罪」
...宵の口から賑やかに騷きつゞけて居た二階の大一座も散會したと見えて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...すると宵の口だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これはやや宵の口に入ってからのこと...
吉川英治 「新・水滸伝」
...御門番」同じ夜の宵の口...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...買手どもの影は見えない宵の口であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宵の口の小学校教師のむつかしい顔も見えた...
若山牧水 「木枯紀行」
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