...「まだ宵の口かい...
泉鏡花 「婦系図」
...その頃よく宵の口に...
上村松園 「京のその頃」
...自分は宵の口から浅草へ映画を見に行っていた...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...宵の口を陸で過そうと上陸した...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...宵の口からまだ少しも眠ってはいませんでしたもん」と家内は恥ずかしそうに顔を赧(あか)らめました...
橘外男 「蒲団」
...春の宵の口に、私独(ひと)りでお湯から帰ってくると、街の角の処で、どこの男か、若い男が突立っている...
近松秋江 「雪の日」
...まだ十時を打ったばかりの宵の口で...
徳田秋声 「あらくれ」
...まだ宵の口なので...
徳田秋声 「挿話」
...早い時には宵の口から...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...宵の口まで人の参詣が続いていたに相違ない...
中里介山 「大菩薩峠」
...盗難はいずれも宵の口であった...
夏目漱石 「こころ」
...痣の熊吉が宵の口ばかり狙(ねら)つて押し込むのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうせ宵の口から化けて出るエテ物だらう」平次はからかひ面(づら)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宵の口に戸締りをしてしまふと...
林芙美子 「朝夕」
...宵の口にエヴァンスが氷山の警告を出したら...
牧逸馬 「運命のSOS」
...御門番」同じ夜の宵の口...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...宵の口から暖簾先へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宵の口より一層澄んで聞える...
若山牧水 「梅雨紀行」
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