...「まだ宵の口かい...
泉鏡花 「婦系図」
...」はなむけ五十五媒妁人(なこうど)は宵の口...
泉鏡花 「婦系図」
...未だ宵の口と思ふのに...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...お客様でごたごたしていらしったとすると、宵の口やら、夜中やら、失踪された時間ははっきりしないわけでしょう?」「そう、しかし、あの体で自分で失踪するわけはないから、手紙の男が連れ出しに来たことだけは確実です...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「和製椿姫」
...ときどき宵の口に...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...蝙蝠の出さかるのは宵の口で...
寺田寅彦 「花物語」
...夜はいつでも宵の口から臥床(ふしど)に入ることにしている父親の寝言などが...
徳田秋声 「あらくれ」
...その日の宵の口であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...つまり、宵の口に出て、今時分になってこっそりとたち帰り、四方(あたり)の空気を驚かすまいために、出入り、立居ともに極めて静粛であったのですから、そのささやかな刀の鞘のカチリという音だけが鮮かに聞えたのですから、これは刀を腰から外(はず)して、そうして刀架へでもちょっと移す途端のさわりであったらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...宵の口どの船からも小さな松明の火がともされた...
長塚節 「隣室の客」
...盗難はいずれも宵の口であった...
夏目漱石 「こころ」
...町はまだ宵の口であった...
夏目漱石 「それから」
...薄寒く暮れた宵の口でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだひと通りもある宵の口に...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...まだ宵の口ながら森閑と鎮まりかえり...
久生十蘭 「魔都」
...買手どもの影は見えない宵の口であった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...宵の口より一層澄んで聞える...
若山牧水 「梅雨紀行」
...宵の口は多く右の...
若山牧水 「梅雨紀行」
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