...十五日がこの村の祭で明日は宵祭という訣故(わけゆえ)...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...(お誂(あつら)え向きだわ!)今宵(こんや)は夜もすがら月が無い...
海野十三 「俘囚」
...まだ宵の口だというのに...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...昨宵(ゆうべ)なんか夜つぴて我鳴り通しなんだからね...
薄田泣菫 「茶話」
...学生たちは下宿で徹宵(てっしょう)...
太宰治 「惜別」
...ようやくにして宵やみとともにストックホルム市に着けば...
谷譲次 「踊る地平線」
...今日今宵、この異体の知れぬ風来者によって、一種不可思議なる祭典が、この地に催さるるということを密告する者あってか、或いは最初から、嫌疑をかけてここまで尾行して来たか、そのことは知らないが、かねて林間にあって状態をうかがっていたことは確かです...
中里介山 「大菩薩峠」
...がたがたの彼氏の寝椅子はゆれまする……★その宵...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...「何故(なぜ)夜早く寐ないんだ」彼女は宵っ張であった...
夏目漱石 「道草」
...家の中が宵とは比べものにならぬほどザワめくのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宵から何をして居たか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勇ましいひびきが宵やみの中へ消えてゆく...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...私は今宵は鳳仙閣で独酌して見度いなどゝいけ図々しいことを申出ても...
牧野信一 「自烈亭」
...今宵春子さんはどんな思で...
牧野信一 「蛍」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...十四日の宵のみは町家にも儀式があった...
柳田国男 「雪国の春」
...外へ出ると何(ど)の酒場(バア)も珈琲店(キヤツフエ)も徹宵(てつせう)して除夜を送る客で満ちて居た...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...おまえの眼も、今宵にかぎり、少々どうかいたして来たな」「えっ」「もういちど見直すがいい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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