...まだ宵(よい)の間(ま)も...
泉鏡花 「印度更紗」
...十月二十日花宵(かしょう)先生1昨日の御訪問...
太宰治 「パンドラの匣」
...宵寝の朝寝だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...松茸と酒、酒と松茸、あゝ松茸、あゝ酒!石油がなくなつたので、宵から寝た...
種田山頭火 「其中日記」
...例の御供(おそなえ)に似てふっくらと膨(ふく)らんだ宵子の頭蓋骨(ずがいこつ)が...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...追っ立てるようにして宵のうちに神田へ帰しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宵から二階などへ上がつて居たのか――此節は御觸がやかましくて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...生暖かい春の宵、朧(おぼろ)ながら屋並の上には月も出ております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜半前――それも宵の内のことらしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宵の編集室は、思いの外に閑散でした...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...私は宵の中から机の前に坐つて...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...雛段に供へた貝はドンブラコと貝のお国へ――其桃色の宵は更けて紫の夢へ……なつかしい夢をたどつてさて何と書いたらよからうかしらと私は毎晩のやうに想ひをはるかの空へ...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...やがて宵闇の中に包まれつくしたこの塔の姿は宛かも涙香文学中の怪塔のやうで...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...宇野信夫君の『巷談宵宮雨』では深川はずれの虎鰒(とらふぐ)の多十住居で...
正岡容 「我が圓朝研究」
...うるんだ宵星の二つ三つが...
夢野久作 「髪切虫」
...これへ乗ってとにかく今宵は妾(わらわ)の寮へお越し遊ばすがようござります」「でもそれは……」彼は遠慮ともつかずただ一応だけの生返辞をしたが...
吉川英治 「剣難女難」
...この宵、ともされた松明(たいまつ)だけでも、千本はくだるまい...
吉川英治 「私本太平記」
...今宵からは、片鴛鴦(かたおし)の独り住む一室を、其処と定められたのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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