...三國志の倭人傳にも博多の地方に倭王の宰領たるべき職務の者が控へて居つて輸出入の貿易品の審査をすることを云うてをり...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...峠の上で竜之助を助けて来た「山の娘」たちの宰領(さいりょう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにわに馬上の宰領をきって落しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...四谷の大木戸で宰領を斬ったのは誰あろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...御自分が宰領(さいりょう)して御出帆になろうというのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様もわざわざ君に両替の宰領を託したわけなんだが...
中里介山 「大菩薩峠」
...家畜の宰領をしているラファエレに...
中島敦 「光と風と夢」
...二十七人の女子供の一行に交つてそれを宰領して日本まで同行するS氏にも逢つた...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...科(とが)は宰領の井上玄蕃が一人で背負(しょ)いこむはず――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宰領の武家中根鉄太郎(なかねてつたろう)は斬られ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その日出入りの鳶頭(かしら)が宰領で人足に擔がせた吊臺(つりだい)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甲府金を宰領して江戸へ送るとちゅう...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...なにお出入りの屋敷でその宰領をしているからわたしがたのめばどうにかなります...
山本周五郎 「日本婦道記」
...別れ際に、人夫の宰領が、老人に素性をたずねた...
吉川英治 「三国志」
...おん犬をば」宰領(さいりょう)は...
吉川英治 「私本太平記」
...宰領(さいりょう)の明石出雲介と黒沼彦四郎とが...
吉川英治 「私本太平記」
...またその宰領(さいりょう)は何者なるかなど...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――このほうは宰領(さいりょう)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
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