...三十人の力士もえ舁(か)くまじい長櫃(ながびつ)十棹(とさを)の宰領を承つて...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...三國志の倭人傳にも博多の地方に倭王の宰領たるべき職務の者が控へて居つて輸出入の貿易品の審査をすることを云うてをり...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...峠の上で竜之助を助けて来た「山の娘」たちの宰領(さいりょう)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...加州家の宰領の附いた荷駄(にだ)が二頭...
中里介山 「大菩薩峠」
...御自分が宰領(さいりょう)して御出帆になろうというのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを藩の手でとりまとめて宰領し...
中里介山 「大菩薩峠」
...どのように送るかということの宰領は...
中里介山 「大菩薩峠」
...家畜の宰領をしているラファエレに...
中島敦 「光と風と夢」
...母のジョンが農事を宰領していた...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...馬子と宰領のお武家二人を斬って奪い取り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宇津の谷峠で一万二千両の御用金を盗んだ時宰領の尾張様の御家来が二人とも死んでいるが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尾州の宰領に斬られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その日出入りの鳶頭(かしら)が宰領で人足に擔がせた吊臺(つりだい)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これまでこの高瀬舟の宰領をしたことは幾たびだか知れない...
森鴎外 「高瀬舟」
...輜重の宰領をしたときには...
山本周五郎 「城を守る者」
...宰領は岡村七郎兵衛と松木久之助で...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...別れ際に、人夫の宰領が、老人に素性をたずねた...
吉川英治 「三国志」
...おれたちの宰領(さいりょう)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索