...――スペンサーはこれよりはもう少し客観的な見地から出発している...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...終始おのれを客観的な位置にばかり据えていたのではいかに熱心に看視していてもどこかに見落しや...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...客観的な物自体からの印象であるにも拘らず...
戸坂潤 「科学論」
...却って或る意味に於ける客観的な実体であり...
戸坂潤 「科学論」
...この云わば客観的な精神は...
戸坂潤 「科学論」
...「道具又は機械という物質的で客観的な存在物との結合点」に見出される...
戸坂潤 「技術の哲学」
...従って人格の単なる道徳的自由に帰着するような主観的実践行動には止まらない処の客観的な活動性...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...独自な体系に基いて而も客観的な立場に立つような哲学の叙述はもはや哲学概論というような入門書に止まることは出来ずに...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...これこそ実質的な・客観的な・絶対的な・合目的性でなければならない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...人間論者の或る者達が何か客観的な観念的造形物であるかのように云っているにも拘らず(パトスからロゴスへ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...客観的なリアリティーは云うまでもなく...
戸坂潤 「思想としての文学」
...真実のもつ客観的な硬質性の姿を超人間的な場所に求める...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...主観に対立する客観的な素材であったものが...
中井正一 「美学入門」
...もとより親鸞は末法の教説において時代に対する単に客観的な批判を見出したのではない...
三木清 「親鸞」
...その主体的な見方は客観的な見方に媒介され...
三木清 「哲学入門」
...科学の如き客観的な知識の探求も歴史的人間の行為としてはかように見られねばならず...
三木清 「哲学入門」
...その気分を客観的にとらえていると同時に第一次大戦前後の社会的状勢も客観的な歴史の眼で描きだそうとしているところにある...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...客観的な気持でシナリオの台詞を書く場合...
山中貞雄 「気まま者の日記」
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