...宜しい位でございます...
芥川龍之介 「地獄變」
...しかして自分自身の研究に従事しうるだけの時間と便宜を有する人も多数にあるであろう...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...「もう動いても宜しいのですか...
豊島与志雄 「二つの途」
...李と粟飯にも当時の東国の辺陬(へんしう)らしさがあつて宜しい...
中勘助 「府中のけやき」
...それだから吾人文芸家の理想は感覚的なる或物を通じて一種の情をあらわすと云うても宜(よろ)しかろうと存じます...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...萬事(ばんじ)に氣(き)を付(つ)けて呉(く)れる宜道(ぎだう)に對(たい)しても...
夏目漱石 「門」
...どうしたら宜(よ)いか...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...予はいよいよ俊寛も宜(よろ)しくという境遇となり...
野中到 「寒中滞岳記」
...姪のお勇が宜からうと言ふ人と二派に分れて容易に纒(まと)まりません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これは近所で聽く方が宜いだらう」「親分は?」「俺は歸るよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは宜い鹽梅(あんべえ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気のきいた夜鷹でも見つけて来るが宜い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...店から入つて下されば宜いのに」などと丁寧に迎へてくれました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...モット大きな人が来たら宜(よ)かろうと云うから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...只(ただ)その場を逃げさえすれば宜(よろ)しいと覚悟して...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...アリャお勢だ……弥々(いよいよ)心変りがしたならしたと云うが宜(いい)...
二葉亭四迷 「浮雲」
...宜しかつたら今日は私と一緒に食事をしない?」と彼は門を這入るときに訊(たづ)ねた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さもなくばロシア人の方でこれに何か重大な危害を与えうるような便宜を与えてくれ」と頼んだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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