「宜」の意味
適切である、よい
小説での「宜」の使い方
...そうして前述のごときあらゆる天災の根本的研究とその災害に対する科学的方策の綜合的考究に努力せしめるのが最も時宜(じぎ)に適したものではないかと思われる...
寺田寅彦 「新春偶語」
...便宜上この特殊性乃至独自性を...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...宜しく漫に此の大勢に逆抗して立憲政治の発達を阻碍す可からず...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ストラットン教授の一行が今度の日食観測に北海道の方へ行くことになったから宜敷くとのことであった...
中谷宇吉郎 「英国日食班の印象」
...――いえ別に何も盗難に罹(かか)った覚はないようです」「それなら宜(よろ)しゅう御座います...
夏目漱石 「琴のそら音」
...「宜道(ぎだう)さんと仰(おつ)しやる方(かた)は此方(こちら)に御出(おいで)でせうか」と聞(き)いた...
夏目漱石 「門」
...それから少しずつ弱くした」「先生」「見るが宜(よ)い...
野村胡堂 「音波の殺人」
...何か嗅ぎ出せるかも知れないが――」「宜しゅうございます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「さうするが宜い」新三郎が目で指圖すると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...随分行って泊ってやるのも面白いだろうな」「宜いんですか親分」「お前一人じゃいけねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前(まへ)夜(よ)ふかしをするなら爲(す)るやうにして寒(さむ)さの凌(しの)ぎをして置(お)いたら宜(よ)からうに...
樋口一葉 「われから」
...便宜を計って呉れというのだ...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...そしていかなる生産の便宜...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...野に下つて漢医方の興隆をお謀(はかり)なさるが宜しいと云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それを行ふが宜しい...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...まア宜しくやりなさい...
横光利一 「旅愁」
...寄手に便宜を与えることに相成っておりますれば――)という意味をもって...
吉川英治 「新書太閤記」
...「君前へは何とぞ宜(よ)しなに」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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