例文・使い方一覧でみる「定宿」の意味

...私（わつし）の定宿（ぢやうやど）でござりやす... 私の定宿でござりやすの読み方
芥川龍之介「鼠小僧次郎吉」

...――この温泉旅館の井菊屋と云うのが定宿（じょうやど）で... ――この温泉旅館の井菊屋と云うのが定宿での読み方
泉鏡花「怨霊借用」

...いつも日本橋北詰（きたづめ）にある定宿（ぢやうやど）へ泊つたものだ... いつも日本橋北詰にある定宿へ泊つたものだの読み方
薄田泣菫「茶話」

...定宿（じょうやど）へゆきつかないうちに... 定宿へゆきつかないうちにの読み方
蒲松齢田中貢太郎訳「阿繊」

...ふと雨にへだてられて定宿にゆけずに古老人に世話になったことを話した...
蒲松齢田中貢太郎訳「阿繊」

...県の官吏の定宿（じょうやど）になっている浜屋だけには... 県の官吏の定宿になっている浜屋だけにはの読み方
徳田秋声「あらくれ」

...そこに愛の巣を営む約束で一年間月々生活費を送っていた秋本の定宿も...
徳田秋声「仮装人物」

...特に何藩の定宿というのも多くあった... 特に何藩の定宿というのも多くあったの読み方
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...松山藩の如きは別に定宿というのは無かったが... 松山藩の如きは別に定宿というのは無かったがの読み方
内藤鳴雪「鳴雪自叙伝」

...鉱山へ働きに行く人たちの定宿（じょうやど）だという... 鉱山へ働きに行く人たちの定宿だというの読み方
中村清太郎「ある偃松の独白」

...寺田屋のお登勢を捕へて新撰組の定宿と云ふ看板を出せと剛情を云つたのですが...
楢崎龍、川田雪山「千里の駒後日譚拾遺」

...九州から上京する人たちの定宿（じょうやど）になっているようだった... 九州から上京する人たちの定宿になっているようだったの読み方
火野葦平「花と龍」

...女王の定宿ホテルへ出向いた... 女王の定宿ホテルへ出向いたの読み方
フレッド・Ｍ・ホワイト　Fred M. White 奥増夫訳「王冠の重み」

...あそこには官の指定宿舎もござる... あそこには官の指定宿舎もござるの読み方
本庄陸男「石狩川」

...和蘭や白耳義の宝石商人の定宿のようになっている... 和蘭や白耳義の宝石商人の定宿のようになっているの読み方
牧逸馬「ロウモン街の自殺ホテル」

...定宿（じょうやど）があるんだ」万三郎は女を押しのけようとした... 定宿があるんだ」万三郎は女を押しのけようとしたの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...上州屋仁兵衛というのが定宿なんだよ」「まあお上手な... 上州屋仁兵衛というのが定宿なんだよ」「まあお上手なの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...ここは画家文壇人などの文化人のお陣屋みたいな定宿である... ここは画家文壇人などの文化人のお陣屋みたいな定宿であるの読み方
吉川英治「随筆　新平家」

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