...宙乗りの人物を釣り下げた儘...
海野十三 「空襲葬送曲」
...茶碗が宙乗りをしたり...
田中貢太郎 「唖の妖女」
...風をついて滑走(タクシ)していた機が――じっさいいつからともなく――ふわりと宙乗りをはじめたらしい...
谷譲次 「踊る地平線」
...金の鎖を蔓(つる)に持ったフロリダ黄蘭のように宙乗りをして...
谷譲次 「踊る地平線」
...これから宙乗りをはじめる」紺の股引(ももひき)腹掛(はらがけ)を着た米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺らは宙乗りをやめて帰るよ」「なるほど...
中里介山 「大菩薩峠」
...宙乗りが首吊りになったそうで」「少し変だな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幽霊が宙乗りを始めてから甲子太郎はあの部屋へ入ったんだね」「ヘエ――」「若旦那が入って来たのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...幽霊を宙乗りさせる趣向が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わけもなく宙乗りさせられるでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...蝋燭は二本ぐらい点(つ)いていたでしょう」「納戸を出たのは?」「幽霊が宙乗りをしている時です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宙乗りするような異様な足どりで廻廊の欄干のところまで出て来て...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...今にも宙乗りして...
久生十蘭 「魔都」
...梯子の中段に宙乗りになったまま茫然と月を仰いでいるのである...
久生十蘭 「魔都」
...梯子に宙乗りをしながら一見茫乎として空を仰いでいたが...
久生十蘭 「魔都」
...手だけが宙乗りしているのではない...
牧逸馬 「土から手が」
...あの宙乗りの気持が忘れられないんだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...何も彼も忘れて飛びたい――」「でもね、……あなたにいうのは、却って逆だけれど、あの宙乗りは、ほんとの呼吸もんでしょう、ブランコと呼吸とがピッタリ合わなけりゃ危ないわよ」「そうさ――」「それが、それが、片足になったら、その呼吸が全然違うじゃないの――片足で振る時と、両足で勢いをつけるのとじゃ、まるで違うわ……恐らく、あの半分も飛べないわ」「ううん……」(そうだ、いかにもそうだ……)黒吉は、がっかりして考え込んでしまった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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