...選挙の出足は好調である...
...試合の出足が悪かったため、ビハインドになってしまった...
...会議の出足が遅れたため、議題を全部取り上げることができなかった...
...夏休みの出足はどこに行くか決めている? ...
...新学期の出足を自分なりに考えている...
...この思いもならぬ逆手には、流石の明智も、張りつめていた気勢を、ヒョイと削(そ)がれた形で、ほんの僅かであったが、出足がおくれた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...出足(であし)のはやい信長をてきに廻してこうゆる/\としていてはならぬ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...これは市民の出足がなんとない不安のためにいくぶん止められたためかと想像された...
寺田寅彦 「破片」
...私達の前まで来た時はデスボロは力つきて出足鈍り...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...出足を進めないで...
中里介山 「大菩薩峠」
...脆弱(ぜいじゃく)な体質が出足を鈍らすのであったが...
原民喜 「冬日記」
...このように実生から出足して明かにその年数のわかっている竹林は恐らく日本国中この中山の斎藤君宅地よりほかにはない珍らしいものであるから...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...きょうは少々出足がしぶります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その出足の真っ向を割りつけられました...
吉川英治 「江戸三国志」
...矢石(しせき)鉄丸を雨あられと敵の出足へ浴びせかけた...
吉川英治 「三国志」
...容易に出足が一決しなかったためである...
吉川英治 「三国志」
...しごく出足のわるい山のうしろへ廻してしまった...
吉川英治 「三国志」
...出足のとたんには...
吉川英治 「私本太平記」
...どりゃ、用がすんだら引きあげようか」と手下にそれをかつがせて、龍巻も立とうとすると、「やッ、大へんだ、おかしら、少ウしお待ちなさい」と民蔵がことさら大きな声で、出足をとめた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...甲州勢も出足をそろえてぶつかって来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...重大な“時”を柴田軍の破竹の如き出足に藉(か)してしまったに違いない...
吉川英治 「新書太閤記」
...思わず出足を鈍(にぶ)らして――「そいつあどうも弱りましたな」「私のほうはかまいませんけれど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それも彼らの出足をためらわせていたに違いない...
吉川英治 「宮本武蔵」
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