...「官辺」は熟語ではありません...
...南シナ海を中心とする界隈(かいわい)の各国官辺すじで...
海野十三 「火薬船」
...まず官辺の情報がことごとく事実を詐っていることを...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...官辺の庇護などに頼らず...
辰野隆 「芸術統制是非」
...その理由は第一こういう教育は官辺の影響のために本質的(ザハリヒ)に出来にくいし...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...官辺では、この事件を論ずることを明らかに避けているけれど、そして新聞もそれに調子を合せてほとんど沈黙を守っているけれど、とにかく我々は、この大犯罪者の告白によって、一つの驚嘆すべき事件の謎が解かれたものと見なければならない...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...どこかの官辺と官辺寄生者との事務上のモットーのようなものでしかなかった...
戸坂潤 「思想動員論」
...官辺は上に述べたる如き諒解(りょうかい)がある...
中里介山 「大菩薩峠」
...肉桂は小喬木(せうけうぼく)で、昔は安南の宮廷用として、止(と)め木(き)とされて、民間の伐採は自由ではなかつたので、山地住民のモン族の酋長(しうちやう)が、安南の官辺から、伐採許可証を貰つて肉桂をとりに行つたものである...
林芙美子 「浮雲」
...宮中への出入りにも不快な感を与える官辺のことも堪えられぬほど苦しくて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...訪(たず)ねて来ることは官辺の目が恐ろしくてだれもできないのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...これに準じて官辺はもとよりすべての事が民衆化しつつある事は云う迄もないが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...官辺よりは民衆だった...
吉川英治 「私本太平記」
...偽装した官辺の手先なども...
吉川英治 「私本太平記」
...官辺のご出張をわずらわし...
吉川英治 「新・水滸伝」
...官辺への証人として...
吉川英治 「平の将門」
...奴らと官辺のあいだに...
吉川英治 「平の将門」
...官辺の無力さがだんだん分ってきたので...
吉川英治 「平の将門」
...任地の官職を擲(なげう)って、京都へ逃げ帰ってしまった源経基は、「まったく、将門の謀(たくら)みに依るものです」と、中央の官辺へ、吹聴して廻った...
吉川英治 「平の将門」
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