...既成芸術の場合は不完全ながらも一応著作権法というものを持つているからまだしもであるが...
伊丹万作 「著作権の問題」
...「そこでわしは取引を完了したい...
海野十三 「少年探偵長」
...苔虫類に見るごとき完全なる団体生活は...
丘浅次郎 「理想的団体生活」
...たゞ自我意識の感受手段と表現手段との不完全さに多少の程度があるといふことのみに依つて區別されるといふことが解る...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...一篇の物語が完成する...
太宰治 「ろまん燈籠」
...純粋活動としてあらゆる否定障礙から完全に解放せられた絶対存在としてのアリストテレス的神の概念を以てしたのに比較すると...
田辺元 「メメント モリ」
...そして神は私が世界においてすべてのうち最も主要であり最も完全である役を受持つことを欲しなかつたからとて...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...フロイト主義は自分の一つの説明対象としてマルクス主義を問題にすることが一応は出来た(コルナイの場合)――尤もそれは当然にも完全に失敗したものであったが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...完全に体系立った著書である...
戸坂潤 「読書法」
...完全に同じであるか又は等しいのだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...ここに多年の修養自(おのずか)ら完備し来りて...
永井荷風 「江戸芸術論」
...其の血となり肉と化して完全に吸収され尽すのは...
中島敦 「光と風と夢」
...それがほとんど完成して...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...また完全に複雑であれば...
中谷宇吉郎 「救われた稀本」
...そしてその辯證法が自覺のモデルに從つて自己より出て自己に還るところの或ひは即自に於ける直接性の對自を媒介として即自對自に於ける絶對的なる直接性に到るところの完結的なる過程であつたといふこと...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...完全に思い捨てて...
三好十郎 「肌の匂い」
...それは完全に意識外のことであって...
山本周五郎 「季節のない街」
...完全なあるいは我々とは異なる感覚器とがあれば...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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