...完全なるユウトピアの生まれる筈はない...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...今日(こんにち)まで出てゐる英訳中で先づ一番完全に近いものであるとせられてゐる...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...「バグダッドの酋長」の序曲で、調子が高く高くなって行く場所は、実に完全だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...凡ての人間が私慾を絶滅して完全なる個人にまで發達した状態に對する...
石川啄木 「所謂今度の事」
...ほとんど完全に見えなくなる...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...日本国語の研究不完全なる今日に於ては...
高木敏雄 「比較神話学」
...すなはちこの上なく完全な實有の觀念をば...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...まだ必要な手続が完了していなかったと見えてそこへはいる事を許されない...
寺田寅彦 「議会の印象」
...自然科学に於ける今云った部分的断片としての「技術」すらが実は決して完全に超イデオロギー的なものではないことが判る...
戸坂潤 「技術の哲学」
...研究が完成しました...
豊島与志雄 「椎の木」
...それどころか時間の完全な絶滅を意味する...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...類似と近接の関係を完全に除外することはできないけれども...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それを完全に暗記して了ふ爲めに...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...リモジン車というのは運転台と後部の車室とが完全に別れた...
牧逸馬 「土から手が」
...完全な聾者になつてゐたことである...
牧野信一 「山峡の凧」
...自然において行はれる現象をできるだけ完全に...
三木清 「認識論」
...もう技術的に或る程度まで完成したプロレタリア作家たちの持っている...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...『神の国』の著述は十五年の年月を要し四二七年に完成したのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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