...完全に滑らかな均一の混合物にする...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...のみならず又十何年か前に石川啄木の残して行つた仕事を――或は所謂(いはゆる)「生活派」の歌を今もなほ着々と完成してゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...通信装置が完備していた...
海野十三 「地球要塞」
...雪子学士の幽霊は完全にこの部屋から消え失せた...
海野十三 「四次元漂流」
...句稿整理、完成、ほつとする...
種田山頭火 「其中日記」
...またあまりに美しい完全な和弦が連行すると単調になり退屈になるので適当な不協和音を適当に插入(そうにゅう)することによって...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...しかれどももし余が議論の不完全なるあらば願わくは怪しむなかれ...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...完全に道具の世界から自由になっているのを見る時...
中井正一 「美学入門」
...井上流砲術の完成に若い命を打込んだのでした...
野村胡堂 「江戸の火術」
...八五郎の言つた色つぽさは完成されないまでも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しかもその生は客體との合一としてのみ完成を告げる...
波多野精一 「時と永遠」
...第三章酒場はまんなかが完全にがらんとしている大きな部屋で...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...唯物史觀はアントロポロギーのマルクス的形態を先づ認識することなしには到底完全に理解され得ないのである...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...「完全に人間を脱却することは大へんむつかしい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...反復は遂に技術を完了の域に誘ふ...
柳宗悦 「雑器の美」
...やっと午後九時に到って一同が完全に沈黙させられてしまいました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そしてこの陸の築港も完成に近づきつつある一面...
吉川英治 「新書太閤記」
...完全な勝算の立つまで...
吉川英治 「平の将門」
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