...私はこゝに安穏なる書斎を設けることが出来るぢやないか...
高田保 「貸家を探す話」
...田園的で中流的な旧ヨーロッパのもっとも安穏な特質をまだかなりそなえていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...貧しい然し安穏な生活をしながら...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...かかる安穏な時間は通例難渋な時間のあとに来るものであって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...天下太平国土安穏なりゃアこそ楽しんでおられるんで御座います...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...安穏な環境に生きている自分に...
平林初之輔 「犠牲者」
...もっと整った安穏な生活方法をしている吾々国民ほど長生きするものはほとんど無いと云っている4)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それで己は家族を安穏な地位に置いて...
宮本百合子 「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」
...それで己(おのれ)は家族を安穏な地位において...
森鴎外 「阿部一族」
...それがさもさも安穏な生活をたのしんでいるようにみえて憎悪し...
山本周五郎 「さぶ」
...娘にとってもっとも安穏なおちつき方は結婚だ...
山本周五郎 「新潮記」
...おれも安穏な余生がおくれるし...
山本周五郎 「日本婦道記」
...平凡ながら極めて安穏な年月を過して来た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...安穏な暮しができるという望みはない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...平常で安穏な生活の中にいる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...おれがどれほど平常で安穏な生活を求めているかということも...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...安穏なくらしをして来ただけで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...生みの子の安穏な育ちを...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??