...安々(やすやす)塀を乗り越えると...
芥川龍之介 「影」
...どうして安々と認められよう...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...前よりも猶(なお)安々(やすやす)と...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...家康を相手に安々と百両の金子を借り出してきたといへば...
薄田泣菫 「小壺狩」
...安々と死をもたらすことが出来るのを心より喜んだ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...人工映画の世界においてはあらゆる空想が安々と実現される...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そしてまもなく安々と四匹の子猫を分娩(ぶんべん)した...
寺田寅彦 「子猫」
...併し科学がそういう具合に安々と教育化されるかどうかは...
戸坂潤 「社会時評」
...そして偉大なる産みの力……而も案外安々と胎児は生れ出た...
豊島与志雄 「理想の女」
...安々と受ける段々もある...
夏目漱石 「虞美人草」
...彼は重い犬をあたかも風呂敷包(ふろしきづつみ)のごとく安々と小脇に抱えて...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...君も安々と取れるんだ」「そういう論理(ロジック)になるかしら」「当り前さ...
夏目漱石 「明暗」
...蒸籠(せいろ)二つを安々とやってのけたのは結構だった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...安々とは死ねやしないさ...
林芙美子 「浮雲」
...子供の嘘に安々とだまされてやらなかつた自分に腹が立つて来て...
林芙美子 「子供たち」
...どんな愛想のいい娘でもそう安々と歓迎する筈はないから...
久生十蘭 「魔都」
...安々とした目をしているのが...
柳田国男 「雪国の春」
...江戸城を安々と官軍に明け渡してしまったのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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