...前よりも猶(なお)安々(やすやす)と...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...葉子は六月の末以来始めて寝床の上に安々とからだを横たえた...
有島武郎 「或る女」
...一人で安々とこれを持って走ることが出来る...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...外からその手紙を拾えと電話をかけてくることがそう安々と出来ることだろうか...
海野十三 「蠅男」
...かくて高木氏は高点を収めて安々(やす/\)当選した...
薄田泣菫 「茶話」
...7.僕は貴君にまさかさう安々と私の全財産を取り上げられて默つてゐるわけにはゆかぬ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...いとも安々と動いている...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...めんどうな積分的計算をわれわれの無意識の間に安々と仕上げて...
寺田寅彦 「感覚と科学」
...高声念仏午の正中に安々と息が絶えた...
中里介山 「法然行伝」
...安々と受ける段々もある...
夏目漱石 「虞美人草」
...とにかく安々と夜明まで寝て...
夏目漱石 「坑夫」
...安々(やす/\)と筆が動いて...
夏目漱石 「それから」
...君も安々と取れるんだ」「そういう論理(ロジック)になるかしら」「当り前さ...
夏目漱石 「明暗」
...安々と息しているのだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...鍛えられた土台の上に安々としている或るユーモアの境地があり...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...安々とした目をしているのが...
柳田国男 「雪国の春」
...江戸城を安々と官軍に明け渡してしまったのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...安々とお送り申すであろう」と...
吉川英治 「新書太閤記」
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