...孱(せん)主を衆(そむ)くに保(たも)つ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...体も孱弱(ひよわ)く...
石川啄木 「赤痢」
...筑波山近く孱顏を現はし...
大町桂月 「春の筑波山」
...恰(あたか)も上国孱士(じやうこくせんし)の茶香古器を玩(もてあそ)ぶが如し...
薄田泣菫 「茶話」
...孱弱(ひよわ)な人に良(よ)いばかりでなく...
薄田泣菫 「茶話」
...我もし兎も角もならん跡には、心に懸かるは只少將が身の上、元來孱弱の性質、加ふるに幼(をさなき)より詩歌(しいか)數寄の道に心を寄せ、管絃舞樂の娯(たの)しみの外には、弓矢の譽あるを知らず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...戀(こひ)の稚(をさな)い孱弱矢(へろ/\や)なぞでは些小(いさゝか)の手創(てきず)をも負(お)はぬ女(をんな)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此(この)孱弱(かよわ)い...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此身(このみ)のやうな孱弱(かよわ)い者(もの)を天(てん)までが陰謀(たくら)んで責(せ)めさいなむ!……これ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...劉逢祿の書序述聞には謹案、孔子序周書四十篇、東周之書、惟文侯之命秦誓二篇而已、合而讀之、一爲孱弱之音、一爲發憤之氣、興亡之象昭昭也、春秋書晉人及姜戎敗秦於、公羊子曰、謂之秦、夷狄之也、詐戰書日盡也、穀梁子亦曰、徒亂人子女之教、無男女之別、秦之爲狄、自之戰始也、秦穆不用蹇叔百里子之謀、千里襲鄭、喪師遂盡、晉襄背殯用師、亦貶而稱人、序書何取焉、取其悔過之意、深美約、貽厥孫謀、將以覇繼王也、詩書皆由正而之變、詩四始言文武之盛、而終于商頌、志先王之亡以爲戒、書三科述二帝三王之業、而終於秦誓、志秦以狄道代周、以覇統繼帝王、變之極也、春秋撥亂反正、始元終麟、由極變而之正也、其爲致太平之正經、垂萬世之法戒、一也、と言ひ、又宋翔鳳の尚書譜には謹案、孔子序周書、自大誓訖※命、皆書之正經、以世次、以年紀、其末序蔡仲之命費誓呂刑文侯之命秦誓五篇者、幼嘗受其義於葆先生、曉畢、未能詳紀、犇走燕豫、留滯梁荊、函丈斯隔、七年於茲、茲譜尚書、細繹所聞而識之曰、尚書者述五帝三王五伯之事、蠻夷猾夏、王降爲覇、君子病之、時之所極、有無如何者也、蔡之建國、東臨淮徐、南近江漢、伯禽封魯、淮夷蠻貊、及彼南夷、莫不率從、不意蔡侯一虜、熊貲始大、楚之覇業、先於五邦、呂命穆王、實作自呂、征彼九伯、浸及齊桓、晉秦之興、復在其後、覇者之業、相循而作、帝王之統、由此一變、史伯之對鄭桓言秦晉齊楚代興、史之見秦獻言別五百載復合、運會所乘、惟聖賢能見其微、孔子序五篇於書之終、中候之文究於覇免、所以戒後王制蠻夷式羣侯、不可以不愼、と言つてゐる...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...運甓居雑詠百年旧府嘆二榛荊一四面山河自作レ城 十日雲容多北走 二州水勢尽西行 遠書毎托二海商至一閑話只憑二山衲迎一羇官雖レ孤幸無レ恙 回レ頭已没幾同庚公篁渡此地名区慰二老孱一風光秀偉満二衰顔一東西来合巴回水 南北相臨鼎峙山 亜竹檀欒遶二旧郭一遺民絡繹渡二荒関一晩晴試望二公篁渡一人在二灘声嵐気間一ともに山国盆地の郡衙三次の地勢風光気象を実に即いて髣髴と描出してゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
......
夏目漱石 「虞美人草」
...幼年の孱弱なものは一匹も助からなかった...
久生十蘭 「玉取物語」
...――自らの孱弱な夢を語るのあまりにこれは多少慎しみを欠いてゐなかつたとはいへないであらう...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...明治政史の一大段落なる西南乱の未だ発せざる頃当時猶孱弱(せんじやく)なる一青年の脳髄に日本の文明史を書かばやてふ一大希望ぞ起りける...
山路愛山 「明治文学史」
...彼が孱躯は肉を蠢にし...
横瀬夜雨 「花守」
...魏延(ぎえん)は孱陵(せんりょう)の横道から殺到しつつあるということです...
吉川英治 「三国志」
...あの孱弱(かよわ)い少女の一身を賭(と)して澎湃たる世の濁流中に漕ぎ出したと...
若山牧水 「姉妹」
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