...孱(せん)主を衆(そむ)くに保(たも)つ...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...体も孱弱(ひよわ)く...
石川啄木 「赤痢」
...秩父の連山孱顏をあらはし...
大町桂月 「小金井の櫻」
...筑波山近く孱顏を現はし...
大町桂月 「春の筑波山」
...恰(あたか)も上国孱士(じやうこくせんし)の茶香古器を玩(もてあそ)ぶが如し...
薄田泣菫 「茶話」
...孱弱(ひよわ)な人に良(よ)いばかりでなく...
薄田泣菫 「茶話」
...我もし兎も角もならん跡には、心に懸かるは只少將が身の上、元來孱弱の性質、加ふるに幼(をさなき)より詩歌(しいか)數寄の道に心を寄せ、管絃舞樂の娯(たの)しみの外には、弓矢の譽あるを知らず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...戀(こひ)の稚(をさな)い孱弱矢(へろ/\や)なぞでは些小(いさゝか)の手創(てきず)をも負(お)はぬ女(をんな)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此(この)孱弱(かよわ)い...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...屠りつくして孱弱(せんじやく)の若き呼吸を絶やす時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...生人となり孱々(せんせん)たる小丈夫のみ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...運甓居雑詠百年旧府嘆二榛荊一四面山河自作レ城 十日雲容多北走 二州水勢尽西行 遠書毎托二海商至一閑話只憑二山衲迎一羇官雖レ孤幸無レ恙 回レ頭已没幾同庚公篁渡此地名区慰二老孱一風光秀偉満二衰顔一東西来合巴回水 南北相臨鼎峙山 亜竹檀欒遶二旧郭一遺民絡繹渡二荒関一晩晴試望二公篁渡一人在二灘声嵐気間一ともに山国盆地の郡衙三次の地勢風光気象を実に即いて髣髴と描出してゐる...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
......
夏目漱石 「虞美人草」
...――自らの孱弱な夢を語るのあまりにこれは多少慎しみを欠いてゐなかつたとはいへないであらう...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...明治政史の一大段落なる西南乱の未だ発せざる頃当時猶孱弱(せんじやく)なる一青年の脳髄に日本の文明史を書かばやてふ一大希望ぞ起りける...
山路愛山 「明治文学史」
...彼が孱躯は肉を蠢にし...
横瀬夜雨 「花守」
...魏延(ぎえん)は孱陵(せんりょう)の横道から殺到しつつあるということです...
吉川英治 「三国志」
...あの孱弱(かよわ)い少女の一身を賭(と)して澎湃たる世の濁流中に漕ぎ出したと...
若山牧水 「姉妹」
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