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有島武郎 「星座」
...そして、私はと云うと、無論その様な恋情を理解することは出来なかったけれど、彼の学殖なり、一種天才的な言動なり、又異様な魅力を持つ容貌なりに、決して不快を感じてはいなかった...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...絢爛(けんらん)の才能とか、あふれる機智、ゆたかな学殖、直截の描写力とか、いまは普通に言われて、文学を知らぬ人たちからも、安易に信頼されているようでありますが、私は、そんな事よりも、あなたの作品にいよいよ深まる人間の悲しさだけを、一すじに尊敬してまいりました...
太宰治 「風の便り」
...しかるに学殖の富衍(ふえん)なる...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...学殖(がくしょく)徳行衆に抽(ぬき)んず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...公式や教師的学殖の正常な役割を...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...芸術史乃至文芸史の学殖に基く体系の如きものだ...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...こういうアカデミックな学殖を背景とした批評家が...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...この学殖だけで批評がやれるのではない...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...文化的貴族としては国家の学殖ある番頭達が存する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...「わたくしは学殖なきを憂うる...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...作者としては充分な学殖(がくしょく)と貴(たっと)き未来とをもった...
長谷川時雨 「大塚楠緒子」
...学殖のある紳士――先づ資産のある大学教授位の位置(ところ)とする...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...博士の博い学殖を一番知っていることだろう...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...中に学殖あるものは「鈴木宜山(ぎざん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...学殖の深かった抽斎が...
森鴎外 「渋江抽斎」
...学殖において彼ほどでないのが更に二人おりまして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また、天皇親政このかた、おちこちの新関(しんせき)は撤廃し、記録所を興して、寺社の訴訟も親しく聴かれ、御余暇といえ、学殖のお養い、禅の研鑽(けんさん)など、聖天子たるの御勉強には、大御心のたゆむお暇も仰げぬという...
吉川英治 「私本太平記」
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