...発句の季題を借用すると...
芥川龍之介 「上海游記」
...(8)第二章 季題前章では俳句というものの大体の概念を与えるのを目的としましたからごく大ざっぱなお話をいたしましたが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...前章において私は季題がどんなあんばいに俳句に用いられるか...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「鷲の巣」が季題になって春季の句になっているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...ただ「春風」とか「春の月」とかいう春という字のくっついているのにさらに春季の季題である「霞(かすみ)」「氷解」「燕」「桜の花」「種蒔(たねまき)」「長閑(のどか)」などをあわせ用うることは重複した感じを与えることになるからこれを忌むのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...もし俳句から季題を取り去ったらそれは俳句そのものでなくなるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...季題はまだこのほかにいくらでもあるのであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...もっと具体的にいえば五七五調、やかな等の切字、季題、それらは申すに及ばず、古人がせっかく研究して来たところのものに十分の敬意を払って、すなわち一度は忠実なる門下生となってその上において我等は百尺竿頭(かんとう)に一歩を進める底(てい)の心掛けが肝要なことであります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...されば私は俳句は花鳥(季題)諷詠の文学であるというのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...たまたま季題が役に立つ場合があるかも知れないがそれは極(ご)く少(すくな)い...
高浜虚子 「俳句への道」
...季題という重大な性質を持っているから...
高浜虚子 「俳句への道」
...その人に対して如何なる季題を見出すかということが大切なことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...季題が存してゐたのも十七音形態であつたのも...
種田山頭火 「其中日記」
...季題そのものを描寫した句が少なくて他の景物を配合したものゝ多いといふことは必しも天文の季題に限らないことであつて...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...放逸乱雑を引きしめるために月花の座や季題のテーマが繰り返される...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...俳句における季題の重要性ということも同じ立場からおのずから明白であろう...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...その中の一人なりまた中立の他の一人なりが試験的の監督となりリーダーとなってその人が単に各句の季題や雑(ぞう)の塩梅(あんばい)を指定するのみならず...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...俳句の風流な季題にさへもなつてしまつた...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
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