...寧ろ季題は無用である...
芥川龍之介 「発句私見」
...なお混雑を来さぬため前に掲げた季題に相当する句を選み出します...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「曖か」というのもやはり季題でその方は「時候」の方に属するのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...季題の用い具合は春の水などと同様その季題の特質を叙したものであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...しかし以上のように同じ季題であってもその用い方に軽重がありますからいま少し広汎(こうはん)な意味のものとしたいのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...たとい多少季題を軽視するような場合があってもどこまでも季題を読みこむということが俳句の一大条件であります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...その志を詠おうとするのに季題が必要なのであろうか...
高浜虚子 「俳句への道」
...俳句は季題に拠(よ)る詩である...
高浜虚子 「俳句への道」
...十七字という事、季題という事、それらは決してその問題を取り上げてゆくのに適当な形の文芸という事は出来ない...
高浜虚子 「俳句への道」
...先人が如何(いか)にその季題をとり扱ったかをよく知ることである...
高浜虚子 「俳句への道」
...その人に対して如何なる季題を見出すかということが大切なことである...
高浜虚子 「俳句への道」
...季題が存してゐたのも十七音形態であつたのも...
種田山頭火 「其中日記」
...さうかと思ふと又季題で「時候」の部にはいつて居る立春とか夏至とかいふのは解釋のしやうによつては星學上の季節であり...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...他の景物を配することなしに單に此等の天文の季題そのものを諷詠し敍述したものは比較的に少數で佳句は猶更少ないといふことである...
寺田寅彦 「天文と俳句」
...季題の設定はこの必要に応ずるものである...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...俳句の風流な季題にさへもなつてしまつた...
萩原朔太郎 「ラムネ・他四編」
...“大根干し”の季題をおもい出したが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...季題はずれのように衆目をひいた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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