...時候の変化にともなって我等の眼の前に起こりくる一切の現象――すなわち季題――は何物をもとって材料とせねば止まぬという傾向を持っているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「鷲の巣」が季題になって春季の句になっているのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...必ずしも「春」の字のくっついたものでなくとも季題を重ね用うることが無用な場合もほかにないではありませんが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...この句の初午という季題の使い具合は...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...それはなぜかと言えば季題があるからである...
高浜虚子 「俳句への道」
...それは季題というものがあるからである...
高浜虚子 「俳句への道」
...*季題と素材と感情とが別々になって何の事か解し難いものがある...
高浜虚子 「俳句への道」
...季題という重大な性質を持っているから...
高浜虚子 「俳句への道」
...ただ従来の俳句の型を守るがためにやむをえず季題を入れた...
高浜虚子 「俳句への道」
...「簑虫鳴く」という俳句の季題があるのを思い出したから...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...やはり日本人特有の季題感が至るところに横溢(おういつ)していることが認められるであろうと思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...中にはいわゆる季題となるものも決して少なくない...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...放逸乱雑を引きしめるために月花の座や季題のテーマが繰り返される...
寺田寅彦 「俳諧の本質的概論」
...そのために強度を高められた電気火花のごとき効果をもって連想の燃料に点火する役目をつとめるのがこれらの季題と称する若干の語彙(ごい)である...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...俳句の季題の「おぼろ」「花の雨」「薫風(くんぷう)」「初あらし」「秋雨」「村しぐれ」などを外国語に翻訳できるにはできても...
寺田寅彦 「涼味数題」
...藪入の季題に托して彼の侘しい子守唄(こもりうた)であるところの...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...……いくら蜆が春の季題でも...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...江戸一の御用ききが魚に釣られてる図なんざアよっぽど季題になるわ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
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