...されば今日俄(にわか)に心細がって狼狽したまう君を咎(とが)むるは少々無理かとも存候...
伊藤左千夫 「師を失いたる吾々」
...封王使御帰朝以後時分柄御見合を以御初地入有御座度奉存候...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...その次に随筆類その次に俳句などにて宜しかるべくと存候...
高浜虚子 「子規居士と余」
...御批評には候えどもあれをもっとわかるようにかいてはあれだけの感じは到底出ないと存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...妙な連中が落ち合う事と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今般四年がかりにて俳諧辞書編輯を了(お)え大倉書店より出版につき大兄の序文もしくは校閲願度旨にて参上仕候につき御面倒ながら御面会相願度と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...明日は多分御面接を得ることと存候...
豊島与志雄 「恩人」
...恕軒學海の兩翁が春水を認められ居候事、さすがと存候が、それにつきて思出し候は菊池三溪も亦梅暦を愛讀致され候ものゝ如く、その一節を漢譯候もの有之、同翁の著譯準綺語にそれも加へられ居候に、同書刊行に際し校訂者佐伯篁溪氏下らぬ遠慮よりして、その章を取除き遂に活字にならずにしまひ候...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...其功験を現はすのは大切なる要具と奉存候て...
蜷川新 「天皇」
...長句の用ゐ方など古今未曾有にてこれを詠みたる人もさすがなれど此歌を勅選集に加へたる勇氣も稱するに足るべくと存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...其気になり可申やと存候へ共...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...果して右之内に墓志有之事と被存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...敬服仕候事に奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...重々恐悚(きようしよう)之至奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...年々御米百俵宛(づゝ)三季に享保年中迄頂戴仕來冥加至極難有仕合(きやうはうねんちゆうまでちやうだいつかまつりきたりみやうがしごくありがたきしあはせ)に奉存候(ぞんじたてまつりそろ)」と云つてある...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...同志と申自訴者は一概に御赦免に相成候様と奉存候...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...御政体不相立御儀(あひたゝざるおんぎ)と奉存候...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...御下命の如き漂着の時日等の記入は不可能と被為存候(ぞんぜられそうろう)...
夢野久作 「瓶詰地獄」
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