...着荷ハ三分ノ二以上損傷シタルモノト被存候(ぞんぜられそうろう)」と報告を書きつけた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...君が孤軍奮闘あくまで其の主張を貫かんとする意気を非常に嬉しく存候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...既に俳句雑誌などと天下を相手に呼号する以上は主幹たる人は一日も発行期日を誤らざる事肝要かと存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...敵なき故に怠るように見えるは尚更見苦しく存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...西洋人も定めてよろこぶ事と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...然しこれにて渋川君は大なる便宜を得たる事と存候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...此身と成ぬるよとかなしく存候に...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...其上幾層倍に可有之哉と奉存候――」文中の「榮之助」は大通詞森山榮之助で...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...天気がよろしく候故御都合にて唖々(ああ)さんもお誘い合され堀切(ほりきり)へ参りたくと存候間御しる前からいかがに候や...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...此儘に御合體相成間敷哉に奉存候...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...武備の法の整と不整に依候義と奉存候...
福澤諭吉 「御時務の儀に付申上候書付」
...崇拜して居る間は誠に歌といふものは優美にて古今集は殊に其粹を拔きたる者とのみ存候ひしも三年の戀一朝にさめて見ればあんな意氣地の無い女に今迄ばかされて居つた事かとくやしくも腹立たしく相成候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...箇樣に惡口をつき申さば生を彌次馬連と同樣に見る人もあるべけれど生の彌次馬連なるか否かは貴兄は御承知の事と存候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...特に「冬の」と置きたるもまた尋常歌よみの手段にあらずと存候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...実底に御読書あれかしと奉存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...どうぞ児玉もはんじやう候やうと存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...重々の御愁傷紙上御悔難尽儀(おんくやみつきがたきぎ)に被存候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...昂肩横刀の唾辯家にまことの志あるは見難しと存候小生など元々悲憤慷慨嫌ひの小膽者にて……云々...
吉川英治 「折々の記」
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