...世に稀(まれ)なる宝を都へ求めにやろうと存ずる...
芥川龍之介 「野呂松人形」
...神女の方に存ずるに至りては...
高木敏雄 「比較神話学」
...某が存ずるところでは...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...彼女なら貴下の夫人となっても御期待に背(そむ)くようなことはあるまいと存ずる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...恐らく大臣(おとゞ)は急にはお出ましになるまいと存ずる...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...オリンピアーダ・セミョーノヴナの招待に與かったことはじつに有難い仕合わせに存ずる次第であると答えた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...お役目御苦労に存ずる」という出会いがしらの挨拶が聞えました...
中里介山 「大菩薩峠」
...問題はいかにこれを編次して唐以前の体裁に近づかしむるかに存ずる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...淘汰して玉を存ずる批評の道は必ずしも無益ならじ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...願わくば一手ご指南に預かりとう存ずる」と新九郎は...
吉川英治 「剣難女難」
...伺うておきたいと存ずるが」「酒とな」同時に彼は...
吉川英治 「私本太平記」
...御思案あったがよかろうと野衲(やのう)は存ずるのじゃが……」小六も決して...
吉川英治 「新書太閤記」
...――その罪を糺(ただ)し、誅伐(ちゅうばつ)の兵をひいて、信長自身、参ろうと存ずる...
吉川英治 「新書太閤記」
...即座にお定めあってしかるびょう存ずる」飽くまでも主張した...
吉川英治 「新書太閤記」
...有難う存ずる』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「少々存ずる旨あれば...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...同流を見かけぬように存ずるが貴方の御創始か」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
...お互に祝着に存ずる」「されば...
吉川英治 「宮本武蔵」
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