...然れども、その発生の動機は、真の語源論に於けるが如く、等しく人間共通の語源論的需要の中に、存ずるが故に、科学上の真価は、少しも之なしとするも、語学史上の一現象として、言語学者が、その研究を等閑に附する能わざるが如く、神話学者も亦た、説話構成の一契機として、之を看過すること能わざるなり...
高木敏雄 「比較神話学」
...両者の間に親縁的関係の存ずることは...
高木敏雄 「比較神話学」
...小生としてもかれこれ云うべき所ではないと存ずるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...御一報申し上げますことを私の義務と存ずる次第であります...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...牧の一味を討とうと存ずる」「貴下様が――」綱手は...
直木三十五 「南国太平記」
...「汝はそのやうな名薬の処方を存ずるのか...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...問題はいかにこれを編次して唐以前の体裁に近づかしむるかに存ずる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...君が殆ど異性に関する知識を有せぬことを発見した処に存ずる...
森鴎外 「二人の友」
...首の座につくと聞え渡らば――さこそ都の人々の眼も騒がしからんと存ずる...
吉川英治 「新書太閤記」
...忝(かたじけの)う存ずる」三郎兵衛は...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご苦労に存ずる』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...各にも御苦労に存ずる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...越中守も神妙に存ずる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...お尋ねもいたしてみたいと存ずるが...
吉川英治 「親鸞」
...あまねく何れも存ずる事にて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...止めたがよいと存ずる...
吉川英治 「源頼朝」
...ほぼ彼(か)の地方の下固めはできておるものと見てよかろうと存ずる...
吉川英治 「源頼朝」
...同流を見かけぬように存ずるが貴方の御創始か」と...
吉川英治 「宮本武蔵」
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