...子持ちの牛はその子を振り返り見てしきりに鳴くのである...
伊藤左千夫 「去年」
...この子持ち乞食を...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あの頃唯一人の乳呑児を抱へてゐた妻も今はもう六人の子持ちである...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...子持ちだな?」「いいえ」と奥から...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...近くに立っていたやはり子持ちの女のひとが見かねたらしく...
太宰治 「たずねびと」
...幸子と違って大勢の子持ちである姉は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「こんなに若くて子持ちかい...
徳田秋声 「足迹」
...偶然ながら子持ちの身になってみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...こゝへ一銚子持ち込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父は一体遅い子持ちなのに...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...子持ちの夫婦者のところへ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...三十幾人かの子持ちであったとも伝えられて...
柳田国男 「海上の道」
...子持ちの女が幽霊のような声で...
柳田国男 「雪国の春」
...おりおりはあの子持ちのおかみさんのごとき泣声を出して...
柳田国男 「雪国の春」
...子持ちの出戻りというなりゆきは辛いことだったろう...
山本周五郎 「青べか物語」
...近所の子持ちへ触れを廻してすっかり寺小屋を仕立てた...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...いまは子持ちの女...
吉川英治 「私本太平記」
...子持ちのおかみさんに喜ばれ...
吉川英治 「新書太閤記」
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