...秉公(へいこう)一人だけでも母なんか大分急がしそうだから二人はむずかしかろう...
高浜虚子 「子規居士と余」
...秉穗録云、麻績堂は國中の婦人會聚して麻を績(うみ)たる所なり云々...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...その上秉蓍龜といひ...
内藤湖南 「易疑」
...(7)同書同卷に云く猶秉周禮...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...然りとすれば一たび筆を通俗の小説に秉(と)らんとするもの...
永井荷風 「桑中喜語」
...病来意気銷沈筆を秉るに堪へざれば辞したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...炬火を秉(と)る人々も亦その後より去る...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...『詩経』には「士ト女ト方ニヲ秉ル」(はすなわち蘭である)とあり...
牧野富太郎 「植物記」
...始めのうち取ったので秉(へい)さんに笑われたのである...
正岡子規 「病牀苦語」
...して見ると教えさえすれば猴も秉燭(へいしょく)はおろか中らずといえども遠からぬほどに発銃くらいはするなるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...駅吏竹秉炬(ちくへいきよ)を持て迎ること里余...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...後秉之助(へいのすけ)と云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...)マルガレエテ燈を秉(と)りて登場...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...『秉穂録(へいすいろく)』という本に見えている...
柳田国男 「山の人生」
...久慈は裸体のままふと手近の受話器を秉(と)った...
横光利一 「旅愁」
...呉の使いの程秉はそれをながめておぞ気をふるった...
吉川英治 「三国志」
...沢庵は秉炬(へいきょ)の語を作って...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...――当寺初めて首座を請じて今日秉払(ひんぽつ)を行なわせる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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