...秉燭(ひやうそく)の火影(ほかげ)に...
薄田淳介 「白羊宮」
...秉公(へいこう)一人だけでも母なんか大分急がしそうだから二人はむずかしかろう...
高浜虚子 「子規居士と余」
...筆を秉(と)るに先んじてまづ今日の下情(かじょう)に通暁せざるべからざるなり...
永井荷風 「桑中喜語」
...然りとすれば一たび筆を通俗の小説に秉(と)らんとするもの...
永井荷風 「桑中喜語」
...病来意気銷沈筆を秉るに堪へざれば辞したり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...『詩経』には「士ト女ト方ニヲ秉ル」(はすなわち蘭である)とあり...
牧野富太郎 「植物記」
...始めのうち取ったので秉(へい)さんに笑われたのである...
正岡子規 「病牀苦語」
...燭(しょく)を秉(と)って遊宴中...
南方熊楠 「十二支考」
...して見ると教えさえすれば猴も秉燭(へいしょく)はおろか中らずといえども遠からぬほどに発銃くらいはするなるべし...
南方熊楠 「十二支考」
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三好達治 「短歌集 日まはり」
...村人秉竹火...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...即ち眞の實際主義を秉るものとせしと...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...『秉穂録(へいすいろく)』という本に見えている...
柳田国男 「山の人生」
...『秉穂録(へいすいろく)』にはまた熊野の山中で炭焼く者の小屋へ...
柳田国男 「山の人生」
...久慈は裸体のままふと手近の受話器を秉(と)った...
横光利一 「旅愁」
...そこで程秉が、「主君の仰せには、呉妹君をもとの室へお返しして、ふたたび長く好誼(よしみ)をむすびたいと、切にご希望しておられる次第ですが」と回答をうながした...
吉川英治 「三国志」
...一書生一程秉(ていへい)は逃げ帰るように急いで呉国へ引き揚げた...
吉川英治 「三国志」
...――当寺初めて首座を請じて今日秉払(ひんぽつ)を行なわせる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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