...「手古奈やおぬしは小室の殿と何かの約束をしたのか」……さらば吾領主の若殿に思はれるがなぜに嬉しくないと詰る...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...まんざら嬉しくないこともないが...
薄田泣菫 「茶話」
...生も嬉しくない、死も悲しくない、というのはみんな嘘(うそ)です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...なんで嬉しくない事がありましょう...
太宰治 「新ハムレット」
...御免々々といふのは何としても嬉しくない)...
種田山頭火 「行乞記」
...『嬉しくないこともないね...
種田山頭火 「鎖ペンを握って」
...お松にとって嬉しくないことはない...
中里介山 「大菩薩峠」
...「話しはそんなに運んでるんじゃありませんが――寒月さんだって満更(まんざら)嬉しくない事もないでしょう」と土俵際で持ち直す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ちつとも嬉しくない...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...葵にとってこれが嬉しくないわけはない...
久生十蘭 「金狼」
...如何(どう)いうものだか、内でお祖母(ばあ)さんが舐(なめ)るようにして可愛がって呉れるが、一向嬉しくない...
二葉亭四迷 「平凡」
...あんまり嬉しくない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「どんなにお金持ちでも千ポンドもらって嬉しくない人はいない」だからそういう人は楽しいに違いない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...知りたいことは全部分かったが、嬉しくない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...少しも嬉しくない...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...再び東京に歸るのは嬉しくない事もなかつたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...」「そう言うより外に、言いようがないね、」「それは嬉しいような場合がすくないわね、嬉しい事というものはそんなふうには、来ないものね、嬉しくないこと、つまり悩むということはからだの全部にとり憑いてくるわね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...章介(その弟少し跛足(びっこ))章介勿論(もちろん)嬉しくないことはありませんよ...
森本薫 「女の一生」
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