...菊池の嬉しがるまいことか...
芥川龍之介 「続澄江堂雑記」
...女の御用を勤めて嬉しがる腰抜の無気力漢(いくぢなし)だ...
内田魯庵 「犬物語」
...まア嬉しい」「嬉しがるのは後にして...
海野十三 「遊星植民説」
...どんな人の墓よりも栗のきんとんの方を嬉しがるものだといふ事をその男はよく知つてゐたのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...原田や私はのぼせ上ってゾクゾク嬉しがるが...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...あなたの名を聞いて直ぐ嬉しがるような女ではない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そればかりじゃがあせん、その裸の姿を、大勢の見るところの書画会かなにかへ持って来てさらしものにすると、どんな高尚な奥様でも、御当人嬉しがること、嬉しがること...
中里介山 「大菩薩峠」
...あなたの嬉しがるのを出して上げるから」神籤(みくじ)に何の執着もなかったお延は...
夏目漱石 「明暗」
...さながら宴会のように嬉しがる」とニイチェが云ってるのは真理である...
萩原朔太郎 「僕の孤独癖について」
...誰れか中間が來たのでは無いかと嬉しがるに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...嬉しがる時はこれつきり無いと思ふとね...
牧野信一 「青白き公園」
...」延子は決して訝しがる様子もなく反つてその無頓着を嬉しがるやうに...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...父が嬉しがるやうに...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...四つ五つの子が隣の伯母さんに見せんとていと嬉しがる木履(ぽっくり)の鼻緒...
正岡子規 「わが幼時の美感」
...日本一のお嫁さんだといってどんなに嬉しがるかしれません...
村井弦斎 「食道楽」
...「おっ母さんの云うことならきっときいてよ」「そんなことをあたしが嬉しがるとでも思ってるの」「お願いよ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...ちっとも嬉しがる様子はなく...
夢野久作 「白髪小僧」
...こんな所へ来て嬉しがってる人間は、まア、嬉しがるような、お芽出度いところがあるんだな...
横光利一 「旅愁」
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