...」といよいよ嬉しがる...
泉鏡花 「婦系図」
...女の御用を勤めて嬉しがる腰抜の無気力漢(いくぢなし)だ...
内田魯庵 「犬物語」
...それは嬉しがることであったろうか...
海野十三 「大空魔艦」
...まア嬉しい」「嬉しがるのは後にして...
海野十三 「遊星植民説」
...あなたの名を聞いて直ぐ嬉しがるような女ではない...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...嬉しがるんだ...
直木三十五 「寺坂吉右衛門の逃亡」
...車掌の嚊(かかあ)奥様と呼ばれて嬉しがるが如きものあるに至っては慷慨家にあらざるも亦長大息を漏らさざるを得ざるなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...たいまいの櫛(くし)だのというものにありつけるので嬉しがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...揶揄つたら面倒だしそれよりか嬉しがるやうなことに仕向けた方が當り障りがありませんからね………………」女房は語り續ける...
長塚節 「おふさ」
...今考えると普通のものの嬉しがるような食物(くいもの)はちっともなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...こんな真似をして嬉しがるようでは文学士の価値(ねうち)もめちゃめちゃだ」と高柳君は瞬時にしてまた元(もと)の浮かぬ顔にかえる...
夏目漱石 「野分」
...驚くか、嬉しがるか、恥ずかしがるかと寒月君の様子を窺(うかが)って見ると別段の事もない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どんな趣向だい」といたずらと聞いた迷亭君は大(おおい)に嬉しがる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...嬉しがる奴を見せてやるがどうだい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...」と彼が嬉しがると...
原民喜 「鳩」
...」延子は決して訝しがる様子もなく反つてその無頓着を嬉しがるやうに...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...今晶子さんのこの本を獲(え)て嬉しがるわたくしと同感だという人も...
森林太郎 「『新訳源氏物語』初版の序」
...「おっ母さんの云うことならきっときいてよ」「そんなことをあたしが嬉しがるとでも思ってるの」「お願いよ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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