...御木井男爵家の嫡男文夫さんの妻だった人なのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...また父にも僕の廃嫡を願って置いた...
大杉栄 「獄中消息」
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武田祐吉 「古事記」
...金森兵部少輔頼錦(かなもりひょうぶしょうゆうよりかね)の御嫡...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「――この金森兵部少輔殿の御嫡に...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「駿河大納言さまのご嫡子ときけばなつかしいが...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...「われら隠遁の夢想家、人生の廃嫡児は、故意に心寒くも群を離れ、群のそとに物思いの日々を過すわれらは……認識と無気力とのあざを額に印したまま、溌剌たる人々の間に姿を現わすや否や、打ち克ちがたいいぶかりの冷たいけはいを、あたりにはびこらせるわれらは……みんなからはおずおずした尊敬をもって迎えられるが、われらのうつろな、しかも物を知りすぎたまなざしが、それ以上彼等の喜びを乱さぬようにと、彼等からできるだけすぐに、また独りでおかれてしまうところの、存在のあわれな幽霊なるわれらは……こういうわれらすべては、無邪気なもの単純なもの快活なもの、またいささかの友情と献身と親睦と、そして人間的な幸福とに対する、ひそかなやるせない憧憬を胸に抱いているのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...しかし元來自分が廢嫡の權利を持つてゐない限り問題となる可き事柄で無いから...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...嫡子(ちゃくし)六丸は六年前に元服して将軍家から光(みつ)の字を賜わり...
森鴎外 「阿部一族」
...宗家を継いだ三世瑞仙直温(ちよくをん)の親類書錦橋の条には、末に「善卿総領、池田瑞英善直、母は家女」と記し、其廃嫡、其全快と別宅住ひとの事、其死が註してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...かくて直ちに清兵衛が嫡子を召され...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...宇平太の嫡子順次は軍学...
森鴎外 「興津弥五右衛門の遺書」
...袁紹の嫡男であったから...
吉川英治 「三国志」
...それを廃嫡(はいちゃく)する気にはなれずにいた……」「その申生は...
吉川英治 「三国志」
...主君の嫡男(ちゃくなん)太郎信勝の影身にそい...
吉川英治 「新書太閤記」
...こまごまと国香の嫡子(ちゃくし)貞盛へ...
吉川英治 「平の将門」
...お苦しゅうござるか」嫡子(ちやくし)の仲綱が駒を返しかけると...
吉川英治 「源頼朝」
...廃嫡や離縁は覚悟の上であった...
和辻哲郎 「鎖国」
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