...その王の嫡妻(むかひめ)長田(ながた)の大郎女九を取り持ち來て...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その御嫡子の義時さまが非常な力のいれ方で...
太宰治 「右大臣実朝」
...権中納言長良(ながら)の嫡男(ちゃくなん)である...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...摂家(せっけ)の正嫡(せいちゃく)である時平の方が遥(はる)かに上で...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...宗助(そうすけ)はあんな事(こと)をして廢嫡(はいちやく)に迄(まで)されかゝつた奴(やつ)だから...
夏目漱石 「門」
...利与(としよし)さまにはただひとりの御嫡子があって...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...また嫡出児は一〇人中二人が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...少くとも廢嫡問題の將來に最も興味を持つ心持をかくしてもかくし切れないのであつた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...嫡子榛軒信厚(しんけんのぶあつ)は六つ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...忠廣の嫡子豐後守光正が家來前田五郎八と云ふものであつた...
森鴎外 「栗山大膳」
...筑紫へ左遷せられた平正氏(たいらのまさうじ)が嫡子に相違あるまい...
森鴎外 「山椒大夫」
...先代文内の嫡男与四郎(よしろう)は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...大切な嫡子(ちゃくし)をば...
吉川英治 「黒田如水」
...漢朝に降服はいたすが、――曹操には降らん! これが第一」「して、あとの二つの条件は」「劉皇叔の二夫人、御嫡子、そのほか奴婢(ぬひ)どもにいたるまで、かならずその生命と生活の安全を確約していただきたいことでござる...
吉川英治 「三国志」
...母堂みだい所嫡男の若ぎみなどのなかで...
吉川英治 「私本太平記」
...信長の嫡子(ちゃくし)信忠...
吉川英治 「新書太閤記」
...また信長と対座していた織田家の嫡子(ちゃくし)信忠へ向っても...
吉川英治 「新書太閤記」
...嫡孫左衛門ニ渡シ置候由...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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