...茶店の老嫗(らうをう)あり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...白居易(はくきよい)などが老嫗に自作の詩を読み聴(き)かせたと云ふのも...
芥川龍之介 「雑筆」
...黒い衣(きもの)の嫗が出て来た...
泉鏡花 「悪獣篇」
...此方(こなた)の嫗(おうな)が顔を出して...
泉鏡花 「悪獣篇」
...あわれこれなりに嫗の針で...
泉鏡花 「悪獣篇」
...坂下の嫗(おうな)は腰を捻(ひね)った...
泉鏡花 「悪獣篇」
...老嫗は穏やかなゆとりのある詞(ことば)で言った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...車を持っておりますから」老嫗はちょっと背後(うしろ)の方を振返って指をさした...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...老嫗はそれに指をさしながら青年に向って言った...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...「この衣裳は仙妃からもらいました」青年は老嫗に伴れて往かれて仙妃に逢い...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...而もかの唐土の一詩人がつねにその詩を街上の老嫗にもたらした雅量をもつて君が僕の言葉にきかれるならばそれは僕の幸福といふものだ...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
......
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...千代紙でたくさんなのよ」「この嫗山姥(こもちやまうば)がいいだろう」「まあ……」お梅は仰天してしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...思ひもかけず主の嫗を蹄にかけゝれば...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...物語る白髪(しらが)の嫗(をうな)にさも肖(に)てる...
中原中也 「山羊の歌」
...老嫗(ろうおう)の一口噺(ひとくちばなし)が一生涯の基(もとい)を固(かた)めたり...
新渡戸稲造 「自警録」
...嫗見しところを王に語るに王微(すこ)しく哂(わら)うのみとあれば...
南方熊楠 「十二支考」
...ただ一嫗(おう)を留めて化せしめず...
南方熊楠 「十二支考」
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