...私たちの嫌忌している上司に会うのは避けたい...
...彼女は自分を嫌忌する人がいると感じている...
...彼が嫌忌することとは何ですか?...
...嫌忌を抱いていることを隠すのは偽善的だと思います...
...義父母との関係が嫌忌になってしまった...
...それほどにこの嫌忌の起原が自分には神秘的に思われるのである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それだから蓄音機は潔癖な音楽家から軽視されあるいは嫌忌(けんき)されるのもやむを得ない事かもしれない...
寺田寅彦 「蓄音機」
...自分の悪筆に対する嫌忌の情を多量に買い込まされるのである...
寺田寅彦 「年賀状」
...そして彼は嫌忌(けんき)の念をもってみずから尋ねた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狩猟にたいして嫌忌の念を覚えた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...嫌な――嫌忌すべき日が続いた...
豊島与志雄 「理想の女」
...あらゆる種類の嫌忌(けんき)すべき伝説のために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを人並(ひとなみ)に鳴(な)らして見(み)る猿(さる)の如(ごと)き己(おの)れを深(ふか)く嫌忌(けんき)した...
夏目漱石 「門」
...自己嫌忌を感じさせるほどに醜劣である...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...君自身に對する嫌忌と克服によつて一貫してゐる...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...そのこれを嫌忌するの成跡(せいせき)は甚だ美にして...
福沢諭吉 「日本男子論」
...これは最も恥ずべき嫌忌すべき暴虐である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...かれはすぐに――そしてことにもっと若い頃にはそうだったが――不安と嫌忌(けんき)をおぼえて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...一般から嫌忌さるる由を引かれた...
南方熊楠 「十二支考」
...世人の嫌忌を買ったのではあるまいか...
夢野久作 「近世快人伝」
...自己の最も恐怖嫌忌(けんお)する形象物体等に変化したる刹那……等……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...嘲笑嫌忌の甘受慾(エキシビステンその他)等の経過を見て結局...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...嫌忌もしくは自己恐怖等の心理を感ずるに到り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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