...……といつても文藝家は總て他人の趣味や感興に媚びるために全力を盡すべきだといふのではない...
會津八一 「趣味の向上」
...それは彼等の好意を得ることにも何か彼等の権力に媚びる卑しさの潜んでゐる為だつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
......
有島武郎 「フランセスの顔」
...すると福富は又媚びるやうな目附をして斯う言つた...
石川啄木 「葉書」
...隠すことなく飾ることなく、媚びることなく...
種田山頭火 「旅日記」
...民衆の既成常識や卑俗常識に媚びるという手もあるだろう...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...民衆の既成常識や卑俗常識に媚びることによって...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...」エレナは媚びるやうな調子で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...媚びるやうな態度で...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...吐きだすようなまた媚びるような調子で――「いやな人ね……...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...力をこめた媚びるような調子で言い進んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...パンケーキ・シュゼットの媚びるやうな味も今は夢...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...母にのみ媚びるが如き...
牧野信一 「熱海へ」
...媚びるところの一つもない口元を真面目に閉じているイエニーの顔つきには...
宮本百合子 「カール・マルクスとその夫人」
...ほとんど人に媚びるような眼の色であつた...
三好十郎 「肌の匂い」
...温順を裝つて權勢に媚びる態度ではない...
森林太郎 「高瀬舟」
...お前さんもこの媚びるような物の音(ね)がお好(すき)なの...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...媚びるやうな眼を投げた...
吉井勇 「酔狂録」
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