...其処に芸術家としての貪婪が...
芥川龍之介 「近藤浩一路氏」
...貪婪(たんらん)の羽虫(はむし)の群(むれ)もなにかあらむ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...貪婪(どんらん)の蛸(たこ)に比すべし...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...さすが貪婪(どんらん)な私の欲望もその一年間は少しも不足を告げなかったのです...
江戸川乱歩 「双生児」
...はしなくも生来の貪婪性の一端を暴露しちやつた...
太宰治 「津軽」
...そういった貪婪(どんらん)きわまる表情が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...それこそ文字通りに彼自身が言った貪婪な悪魔の身振りに違いなかった...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...求道者が利欲に貪婪(どんらん)なる時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこから不健全なる貪婪(どんらん)の流産が起こってくる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その一頭の獰猛と貪婪(どんらん)ぶりに身の毛を立て...
中里介山 「大菩薩峠」
...ただ、飢えから来るところの不良性が、極度に、この動物を、獰猛と、貪婪と、残忍の色にして見せたものでした...
中里介山 「大菩薩峠」
...すると黒点が私の貪婪な眼眸(まなざし)の中に留つた...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...貪婪(どんらん)なる一個人の私(わたくし)すべき物では無い...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...「冷たい懐疑」と「貪婪(どんらん)たる狡智(こうち)」と...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...貪婪の気持である...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...したがその猛も貪婪(どんらん)な五欲には組み合わず...
吉川英治 「私本太平記」
...貪婪(どんらん)をつつしめよ」かくて二人は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...貪婪(どんらん)に...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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