...もう例の婆娑羅(ばさら)の大神と云う...
芥川龍之介 「妖婆」
...いよいよ婆娑羅(ばさら)の神を祈り下し始めると...
芥川龍之介 「妖婆」
...慵鬟高髻緑婆娑(ようかんこうきつみどりばさ)早く蘭窓に向って碧荷(へきか)を繍(しゅう)す刺して鴛鴦(えんおう)に到って魂(たましい)断(た)たんと欲す暗に針綫(しんせん)を停(とど)めて双蛾を蹙(ひそ)むというのであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「連城」
...緑濃き黒髪を婆娑(ばさ)とさばいて春風(はるかぜ)に織る羅(うすもの)を...
夏目漱石 「虞美人草」
...婆娑たる命は旦夕(たんせき)に逼(せま)る...
夏目漱石 「野分」
...「露蕉風竹影婆娑...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なるほど当世の婆娑羅者とはああしたものか...
吉川英治 「私本太平記」
...婆娑羅な彼の思いつきそうなことではある...
吉川英治 「私本太平記」
...人々の婆娑羅には...
吉川英治 「私本太平記」
...婆娑羅者といわるる者の代表だ」と...
吉川英治 「私本太平記」
...婆娑羅(ばさら)な殿を肴(さかな)にもすると下(しも)の句(く)をつけ...
吉川英治 「私本太平記」
...生きるからには婆娑羅に世をたのしみ...
吉川英治 「私本太平記」
...私生活では婆娑羅(ばさら)な見得者(みえしゃ)の彼でいながら...
吉川英治 「私本太平記」
...師直の如き婆娑羅がいたとは意外だった...
吉川英治 「私本太平記」
...あの婆娑羅(ばさら)どのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...この婆娑羅同士のことである...
吉川英治 「私本太平記」
...名だたる三婆娑羅の一人といわれるだけあってさすが太々(ふてぶて)しく...
吉川英治 「私本太平記」
...だが当時の文化人であり婆娑羅な氏は「君はわしのプライバシーをおかしたものとして訴える」なんて顔はどこにもしていない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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