...然(しか)らば我等は今日よりも合理的に娑婆苦を嘗(な)むることを得べし...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...もう例の婆娑羅(ばさら)の大神と云う...
芥川龍之介 「妖婆」
...久しぶりに娑婆(しゃば)に出たんで...
梅崎春生 「幻化」
...こんなつまらぬ娑婆世界...
田澤稲舟 「五大堂」
...さればこそ娑婆(しゃば)の功名に未練を残して...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...娑婆(しゃば)へ出てきたときは狂人であったが...
徳永直 「冬枯れ」
...娑婆(しゃば)に残りし父母は...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかの娑婆気と同じく...
夏目漱石 「坑夫」
...娑婆(しやば)つ氣は拔けねえぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いづれにしても長い娑婆は無かつたわけさ」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この男(をとこ)(入道)が娑婆(しやば)での最後で...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...盗みだすなんてことは……」緋娑子さんは...
久生十蘭 「キャラコさん」
...この時娑婆(しゃば)にありて妾と同病に罹(かか)り...
福田英子 「妾の半生涯」
...娑婆(しゃば)の空気に触るる事の嬉しく...
福田英子 「妾の半生涯」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...近江の婆娑羅(ばさら)どの...
吉川英治 「私本太平記」
...または婆娑羅大名(ばさらだいみょう)の奢(おご)りだけにほぼ満足しているものか...
吉川英治 「私本太平記」
...糸を抜かれた蛾(が)よりも婆娑(ばさ)とした姿に変って...
吉川英治 「増長天王」
便利!手書き漢字入力検索