...最近は仕事の始末が悪い...
...彼女はいつも家事の始末が悪い...
...砂が水を吸い込む程度以上に、水が入って来るのだから、始末が悪い...
石川欣一 「比島投降記」
...我々の良心にまでくい入つてしまつているから始末が悪いのである...
伊丹万作 「政治に関する随想」
...もう一度同じようなものを気息(いき)をくさくしてやる気はありません」「どうも始末が悪いな...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...本気に将軍家の発狂やら白痴やらを信じてゐるんだから始末が悪い...
太宰治 「右大臣実朝」
...浴室の弱い電燈の光に眼鏡なしの老眼では毛筋がよく見えないだけにいっそう始末が悪い...
寺田寅彦 「柿の種」
...確か原嘉道氏が発企人の筆頭で、私などにも加盟を求められた事があったかと記憶するのであるが、その時私はなぜ賛同の意を表しておかなかったか一寸理由が判らないが、処がこの折角の警察後援会自身がまた、警察を相手にして問題を起して了ったのだから、始末が悪い...
戸坂潤 「社会時評」
...これなんか始末が悪いよ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...鋭敏な附加能力といったようなものが現われるのですから始末が悪い...
中里介山 「大菩薩峠」
...始末が悪いことこの上なし...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは姦臣(かんしん)や酷吏(こくり)よりも始末が悪い...
中島敦 「李陵」
...踏台を使っては始末が悪いから縄梯子(ばしご)に相違ないと思って...
野村胡堂 「音波の殺人」
...これでおどかさうとするんだから始末が悪い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...犬や猫より始末が悪いよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...ソウ頭がよくちゃ始末が悪いね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...獣情の目を燃やし出したのは始末が悪い...
吉川英治 「江戸三国志」
...「始末が悪い相手」彼は...
吉川英治 「私本太平記」
...ここはもう野放しの天地だから始末が悪い――と彼は飼(か)い難(にく)く思うのだった...
吉川英治 「源頼朝」
...始末が悪いわい』『おことばでござりますが...
吉川英治 「山浦清麿」
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