...最近は仕事の始末が悪い...
...彼女はいつも家事の始末が悪い...
...砂が水を吸い込む程度以上に、水が入って来るのだから、始末が悪い...
石川欣一 「比島投降記」
...何とも始末が悪いことであった...
石川欣一 「山を思う」
...「どうも背中というやつは、始末が悪い...
梅崎春生 「狂い凧」
...もう一度同じようなものを気息(いき)をくさくしてやる気はありません」「どうも始末が悪いな...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...浴室の弱い電燈の光に眼鏡なしの老眼では毛筋がよく見えないだけにいっそう始末が悪い...
寺田寅彦 「柿の種」
...困ったことには時にほんとうなことが交じるので全部捨てるわけにゆかないから始末が悪いのである...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...なお始末が悪いのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...暴風雨(あらし)の晩よりまだ始末が悪いやな...
中里介山 「大菩薩峠」
...何ともありゃしねえんだ――人間は育ちやがるから始末が悪い」と言い出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...だが、お雪ちゃんのように、そう学問的に婉曲に持ち出す間は、まだ花で、不言実行となると、みもふたもねえのさ」「不言実行とは、どういうことなんでございますか」「言わずして実地に行う、こいつがいちばん始末が悪いね――老子曰(いわ)く、言う者は知らず、知る者は言わずってね――こういう貧乏人にひっかかると、全く始末が悪い...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし家は剣道で名うての男谷(おたに)の家、兄は日本一の男谷下総守信友であって、それに追従する腕を持っていたのだから、始末が悪い...
中里介山 「大菩薩峠」
...かえって始末が悪いかも知れない」主人はここでちょっと笑ったが...
夏目漱石 「門」
...旗本の食客(いそうろう)じゃ始末が悪いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...悪人よりも始末が悪いと思わないわけにはゆかない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...どうも始末が悪い...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ソウ頭がよくちゃ始末が悪いね...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...「始末が悪い相手」彼は...
吉川英治 「私本太平記」
...始末が悪いわい』『おことばでござりますが...
吉川英治 「山浦清麿」
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